「Moonflower Murders」Anthony Horowitz

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
Crete島でホテルを経営していたSusan Ryelandの元に夫婦が訪れ、失踪した娘の搜索を依頼する。編集者時代にSusanが担当していた作家Alan Conwayが遺した物語にその真実のヒントが隠されているという。

前作「Magpie Murders」に引き続き、亡くなった悪戯好きの作家Alan Conwayに振り回されるSusanの様子を描いている。8年前に起こったホテルでの殺人事件の後、Alan Conwayはホテルを訪れ、関係者に話を聞いた後「やつらは間違った男を捕まえた」と言っていたという。そして、その後の著作「Atticus Pund Takee the Case」のなかでは、明らかにホテルの従業員をモデルにしたという登場人物が多数登場するのである。そして、今回ホテル経営者の娘Cecilyが「犯人はここに書いてあった」という言葉を遺して失踪したのである。Susanは夫のAndreaとの関係や、Crete島でのホテル営業に疲れたこともあって、巨額の報酬を約束された依頼に飛びつくのである。

今回もSusanの解決するCecilyの失踪事件と、Alan Conway著書のAtticus Pundの事件解決が含まれており2重に物語を楽しめる。さすがに、二作品目となると「Magpie Murder」ほどのインパクトは感じなかったが、このシリーズは毎回この、Susanが亡くなったAlan Conwayの遺した本に振り回されるというスタイルをとっていくのだろうか、と続編の展開が楽しみになった。

「The Seven Moons of Maali Almeida」Shehan Karunatilaka

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
2022年ブッカー賞受賞作品。生死の間の世界にいたフリーの写真家のMaali Almeidaは限られた時間で、重要な写真のありかを生きている友人たちに託そうとする。

スリランカを舞台としている点が新鮮である。死の直前の一部の記憶を失って、生死の世界を彷徨うMaali Almeidaは、生きている人間に言葉を伝える手段があると知る。その力を使って、同じアパートに住んでいたJakiとDDに、写真家として撮り溜めて、スリランカ政府や軍隊に大きな衝撃を与える可能性のある写真のありかを伝えようとするのである。

そんな生死に間を彷徨うAlmeidaの視点や、世の中の不公平や無慈悲に嘆く人々の心から内戦の続くスリランカの実情が見えてくる。

All religions keeps the poor docile and the rich in the their castles. Even American slaves knelt before a God that looked away from lynchings.
宗教はみんな貧しいものを従順に、金持ちを仲間にする。アメリカの奴隷たちだって、リンチからは目を逸らす神の前にひざまづくんだ。

諦めて自ら死を選んだり、違う国に新しい人生を見つけに旅立つ人もいる一方で、希望を持ち続け不正と闘おうとするひともいるのである。

The universe does have a self-correcting mechanism. But it's not God of Shiva or karma. It's us.
世界には自ら修正する機能が備わっている。でもそれは神でもシヴァでもカルマでもなく私たち人間なのです。
'Laws are written by men.' you say. 'Who don't mind bad things happening to people who aren't them.'
法律ってのは男によって作られたんだ、つまり自分以外の人間に何があろうと気にしない人間によって作られたということさ。

スリランカの地名が多数登場するだけでなく、Almeida自身が、生と死の間を生きているために、宗教上の生き物と思われる名前が多数登場する。

26年間で7万人以上の犠牲者を出したシンハラ人とタミル人の対立という内戦の実情を本書を読んで初めて知り、スリランカという国に興味を持った。また、スリランカと同じ時期に独立した、フィリピンなどこの時期に独立した国々はどこも、イギリスやアメリカなどの大きな国々の利益や思惑に大きく影響を受けており、複雑な利害関係のなかで翻弄されているのだと感じた。

物語自体にそこまで面白さを感じないが、普段目を向けない宗教と国に目を向けてくれる作品である。

  • LTTE
    「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE:Liberation Tigers of Tamil Eelam)
  • Mahakali
    ヒンズー教の女神。
  • Moratuwa
    スリランカの南西海岸の都市。
  • Jaffina
    スリランカの12番目に大きな都市。
  • Richard de Zoysa
    スリランカの著名なジャーナリストで1990年に拉致されて殺害された。スリランカ政府に繋がりのある殺人部隊に殺害されたとRichard de Zoysa信じられている。
  • Borella Kanatte
    スリランカの都市コロンボにある埋葬地。
  • Malvinas
    英語でフォークアイランド諸島のことで、スペイン語ではマルビナス諸島と呼ぶ。

「What She Found」Robert Dugoni

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
Tracyの元に、25年前に失踪した母親を探して欲しいという依頼が舞い込む。

失踪した女性は当時新聞社のレポーターであり、その調査が失踪に関連があるとみて当時の事件を洗ううちに、Last Lineという過去の麻薬取り締まり部隊の汚職の可能性に近づいていく。なぜLast Lineは解体されたのか、なぜLast Lineの構成員は秘密にされているのか。そして、その過程でTracyの前の部署の仲間であるFazとDelのルーキー時代の経験が明らかになっていく。仲間の過去の過ちを明らかにするべきか悩むながらも、少しずつ真相に近づいていく。

また、警察の予算のためにメディア受けを求める所長Weberとの衝突も面白い。今回は20年以上前の出来事を扱っているために告発できないという法律、Statute of limitations(出訴期限法)という法律が何度も登場し、日本とアメリカの法律の違いなども知ることができた。

どうやら、Last Lineという麻薬取締部隊を描いた物語もあるようなので、そちらも機会があったら読んでみたい。

「A Promised Land」Barack Obama

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
第44代アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマがその大統領としての出来事を描く。

前半では、オバマ氏が政治に関わり大統領に就任するまでを描き、中盤以降は大統領としての苦悩を描く。

前半の山場は、大統領になる理由を妻のミッチェルに説明した言葉である。

I know that that day I raise my right hand and take the oath to be president of the United States, the world will start looking at America differently. I know that kids all around this country-- Black kids, Hispanic kids, kids who don't fit in -- they'll see themselves differently, too, their horizons lifted, their possibilities expanded. And that alone… that should be worth it.
私が右手を上げて米国大統領になる宣誓をしたその日、世界の米国を見る目は変わるだろう。この国中の子供たち、黒人の子供たち、ヒスパニック系の子供たち、社会に馴染めない子供たちも、自分自身を違って見るようになり、視野が広がり、可能性が広がることを私は知っています。それだけで.価値があるはずだ。

リーマンショック、医療保険、ロシアとの国交、移民問題、原油流出、ビンラディンの殺害などさまざまなことに取り組んでいることがわかる。一つ一つの決断に多くの人の人生が関わるだけではなく、それを同時に抱えていることに責任の重さが読んでいるだけで伝わってくる。特にアルカイダの最高指導者であるオサマ・ビンラディンを確保するミッションを進行中に公式の場に出て何も平静を装うというのはとてつもないプレッシャーだっただろう。

全体的に移民を受け入れるアメリカという国の政治の難しさを感じただけでなく、アメリカという国の政治の構造も知ることができた。特に日本と同様にアメリカも共和党と民主党が政策の正しさに関係なく足を引っ張り合っていることを知って、残念に思った。

ただ、全体的にかなり長い。政策やそれに関する苦悩だけではなく、それに関わる人々の経歴や印象的なエピソードまで書くから長くなるのだろう。共に仕事をしてきた人間のエピソードを省くわけにはいかないし、編集者も削除を勧めることはできないなど、事情はわかるが、もう少しコンパクトにまとめられるのではないかと感じてしまった。

本書がオバマ氏が大統領を退いた後に出版されたものだったので、大統領の8年をすべて描いていると期待したが、2011年のオサマ・ビンラディンの殺害が本書の最後のエピソードとなっていた。機会とエネルギーがあったら以降の4年間を描いた書籍も読んでみたいと思った。

「The Diamond Eye」Kate Quinn

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
父親のいない息子に射撃を教えるために、射撃のコースを受けていたMila Pavlichenkoは、ドイツがソ連に侵攻したことで歴史家になる夢を保留して祖国を守るために兵士に志願する。

若くしてシングルマザーとなったMilaが狙撃手としてドイツ兵と戦う物語である。物語は若くして子を持ち夫との離婚手続きを進めながらも歴史家を目指すMilaが、ドイツがソ連への侵攻を開始したことによって大きく人生を狂わされ、やがて多くの仲間と共に狙撃手として活躍する様子と、一方でその数年後、Milaを含むソ連の兵士たちがアメリカのホワイトハウスを訪れる様子を並行して描いている。

「The Diamond Eye」Kate Quinn

ドイツ兵と戦う戦場での物語では、少しずつ信頼できる仲間と出会い、女性ながらも確固たる地位を築いていく様子が描かれる。一方、ホワイトハウスででは、女性が戦場で狙撃手として戦うことに理解のないアメリカ人を相手に、ヨーロッパ戦線にアメリカも加わってもらうことの必要性を各地で訴えるMilaと、それを理解しようとするルーズベルト夫人の様子が描かれ、また、Milaを大統領殺人の犯人に仕立て上げようとするる悪意ある視線が描かれていく。

序盤はオデッサが美しい。本書はロシアのウクライナ侵攻以前に執筆されたということであるが、Milaがウクライナ出身でありながらもロシア人として埃を持って戦っている点が、現在の状況を考えるとなんとも悲しく感じる。

全体を通じて、Milaはどこにでもいる普通の母親だったことがわかる。普通の母親が、息子、友人、家族のためにできることをしようとした結果、狙撃手となったのである。最初はフィクションだと思って読み進めていたが、あとがきによると実はかなり実話に近く、実際にMilaはエレノア・ルーズベルトと親しくしていたことがわかる。エレノア・ルーズベルトという人物に対してももっと知りたくなった。

また、The HuntressのNinaもそうだが、ソ連は女性を兵士として戦場に送り出していた数少ない国だったのだと知った。今回の物語のなかでまたMilaの友人たちで魅力的な登場人物が出ており、著者もあとがきでそのうちその女性たちを主人公に物語を書きたいと書いてあったので楽しみである。

「A Rule Against Murder」Louise Penny

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
ArmandとReine-Marieの夫婦は結婚記念日を祝うためにホテルに滞在していた。しかし台風の晩に別の宿泊客のMorrow一家のJuliaが亡くなったことで、Armandは捜査を始める。

真相解明のために、ホテルのスタッフやMorrow一家の家族から話を聞いていく中で、Morrow一家の家族の闇が見えてくる。Morrow家は、かつてそのホテルに大きな寄附をし、すでに他界した父親の銅像のお披露目のために集まっていた。お互いへの思いを打ち明けていくなかでThomas,Julia,Peter,Mariannnaの4人の兄弟の親の愛への渇望が明らかになっていく。

そんなMorrow家のなかで再婚相手としてMorrow家の一員となりその家族の様子を一歩離れた位置から見ているFinneyの視点が面白い。

The only thing money really buys? Space. A bigger house, a bigger car, a larger hotel room. But it doesn't even buy comfort. No one complains more than the rich and entitled.
お金で買えるものはなんだとおもうかい?場所だ。大きな家、大きな車、大きなホテルの部屋。しかし、それでは快適さは得られない。お金持ちや地位のある人ほど不平を言うものだ。

また、Armandの父親の過去も明らかになる。「臆病者」と呼ばれた父親を持ったことで周囲の人間からは馬鹿にされたり、同情されたりするが、Armandの父親に対するの思いの告白から違ったの側面が見えてくる。それは自らの過ちを認めて行動を変えられる尊敬すべき人間の姿である。

父親になると、子供のまでで常に自信に満ちている人間でありたいという思いがあるのは事実である。しかし、その一方で、間違っていたらそれを認めて謝罪し、自らの行動正せる人間でありたい、と改めて感じた。

正直、主人公の刑事の滞在中のホテルで殺人事件が起きるという古臭い設定に、序盤でがっかりしかけたが、最終的には両親の愛情に飢えた子供たちと、子供を愛した親の悩みながら生きる姿を感じることができた。

「Cruel and Unusual」Patricia Cornwell

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
検視官Kay Scarpettaシリーズの第4弾である。死刑囚のRonnie Joe Waddellの死刑が執行された直後に、連続して不可解な殺人事件が起き、その現場から死刑囚の指紋が見つかる。

これまでの3作品とは少し異なる物語展開である。死刑囚のRonnie Joe Waddellの死刑が実行されたその日に、Eddie Heathという13歳の少年が殺害され、その殺害現場は、Ronnie Joe Waddellが10年前にRobyn Naismithの殺害後に残したものとそっくりだった。また、その数日後に遺体で発見された占い師の家でも10年以上刑務所にいたはずの、Ronnie Joe Waddellの指紋が発見されるのである。処刑されたのはRonnie Joe Waddellだったのか、そして、彼は一体何を知っていたのか。

また、かつてのKay Scarpettaの恋人Mark Jamesが亡くなったことも明らかになる。Kay ScarpettaはMarkの死から立ち直りながら、事件の真実に迫っていくのである。

これまでの作品のなかで、かなり大きな陰謀の気配を感じさせる内容である。ただ、ちょっと消化不良な内容だった。

「Verity」Colleen Hoover

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
二流作家のLowenは、交通事故で続編を書けなくなった人気作家Verityの続編を任され、その執筆のためにVerityの残した資料を調べ始める。

Colleen Hooverは「November 9」が面白かったので、同じくおすすめとして挙がる本書にたどり着いた。

Verityとその夫Jeremyは、双子の娘を事故で亡くしており、Verityは交通事故で満足に話すこともできなくなったことを知る。そんなVerityの続編を書くためにLowenはVerityの書斎の大量の資料を自由に見ることを許されるが、そんななかVerityのそれまでの生活を描いた手記を発見する。

そんな一方、Lowenは健気に身動きのできない妻の看病をし、唯一残された息子Crewを可愛がるJeremyは惹かれていくのである。

時間を見つけて少しずつVerityの遺した手記を読み進めるLowenは、その夫婦関係が経験した悲劇の経緯とVerityがどのように考えていたかを知ることとなるのである。

November 9」が結構印象的だったので期待したのだが、比較的ありがちなサスペンスで終わっている気がする。

「A Clash of Kings(A Song of Ice and Fire)」George R. R. Martin

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
A Song of Ice and Fireの第二弾である。Stark家とLannister家の関係が緊張状態に入り、一方Targaryen家のDaenerysはついに竜を手に入れた、その後の物語を描く。

第一弾を読んでからずいぶん間が空いてしまったが、久しぶりに壮大なファンタジーの世界に浸りたくなって続きを読むことにした。

Lannister家のCerceiが、出自に疑問がある我が子Joffreyを王したことによって、各地から大きな反対の動きが起こる。自らこそ真の王であると自負するBaratheon家の兄弟、Renly BaratheonとStannis Baratheonが動き出し、一方夫をLannister家に裏切り者として殺されたStark家のCatelynはRenlyとStannisに協力してLannister家を討つことを提案するのである。

そんななか少しずつStannis Baratheonが持つ不思議な力が明らかになっていき、そんななかやがてLannister家とStannis率いるBaratheon家は対決の時を迎える。

Jon Snowを中心とした北の動きや、Targaryen家の生き残りであるDaenerysの旅など、謎は深まるばかりである。

登場人物が多くて、逐一、前に戻って復習しながら読み進めていった。竜や魔法というファンタジーの要素のみに物語を依存するのでなく、あまくでも人間同士のプライドや地位を中心に描いている点が、面白さの所以だろう。

日本のファンタジーは物語の壮大さにおいてまったく敵わないと感じてしまう。

「Game Storming」Dave Gray, Sunni Brown, James Macanufo


オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
組織のためのファシリテーション手法を紹介する。

組織を大きく変えるには、意識を変えることが重要である。そのためにはワークショップが欠かせない。特に昨今ワークショップの重要性が増している、それは以前ほどやるべきことが明確ではなく、方向性だけが決まっていて、目の前の目標がになっていることが原因だという。

Fuzzy goals must give a team a sense of direction and purpose while leaving team members free to follow their intuitions.

まず、ワークショップの重要事項として次の10つを挙げている。

  • 1.Opening and Closing
  • 2.Fire Starting
  • 3.Artifacts
  • 4.Node Generation
  • 5.Meaningful Space
  • 6.Sketching and Model Making
  • 7.Randomness, Reversal, and Reframing
  • 8.Improvisation
  • 9.Selection
  • 10.Try Something New

そして、中盤以降はひたすらワークショップの紹介している。それぞれ目的流れ主催者として気をつけるべきことまで細かく説明している。まずは核となるワークショップとして次のワークショップを挙げている。

  • The 7Ps framework
  • Affinity Map
  • Body Storming
  • Card Sort
  • Dot Voting
  • Empathy Map
  • Forced Ranking
  • Post-Up
  • Storyboard
  • WhoDo

オープニングのためのワークショップとして

  • 3-12-3 Brainstorm
  • The Anti-Problem
  • Brainwriting
  • Context Map
  • Cover Story
  • Draw the Problem
  • Fishbowl
  • Forced Analogy
  • Graphic Jam
  • Heuristic Ideation Technique
  • History Map
  • Image-ination
  • Low-Tech Social Network
  • Mission Impossible
  • Object Brainstorm
  • Pecha Kucha/Ignite
  • Pie Chart Agenda
  • Poster Session
  • Pre-Mortem
  • Show and Tell
  • Show Me Your Values
  • Stakeholder Analysis
  • Spectrum Mapping
  • Trading Cards
  • Visual Agenda
  • Welcome to My World
  • The 4Cs
  • The 5 Whys
  • Affinity Map
  • Atomize
  • The Blind Side
  • Build Checklist
  • Business Model Canvas
  • Button
  • Campfire
  • Challenge Cards
  • Customer, Employee, Shareholder
  • Design the Box
  • Do, Redo & Undo
  • Elevator Pitch
  • Five-Fingered Consensus
  • Flip it
  • Forced Field Analysis
  • Give-and-Take Matrix
  • Heart, Hand, Mind
  • Help Me Understand
  • Make a World
  • Mood Board
  • Open Space
  • Pain-Gain Map
  • The Pitch
  • Product Pinocchio
  • Pose the Path
  • RACI Matrix
  • Red:Green Cards
  • Speedboat
  • SQUID
  • Staple Yourself to Something
  • SWOT Analysis
  • Synesthesia
  • Talking Chips
  • Understanding Chain
  • Value Mapping
  • The Virtuous Cycle
  • Visual Glossary
  • Wizard of Oz
  • The World Cafe
  • クロージングのためのワークショップ
  • $100 Test
  • 20/20 Vision
  • Ethos, Logos, Pathos
  • Graphic Gameplan
  • Impact & Effort Matrix
  • Memory Wall
  • NUF Test
  • Plus/Delta
  • Prune the Future
  • Start, Stop, Continue
  • Who/What/When Matrix

正直、紹介しているワークショップの数が多すぎて読んだだけでは理解できないだろう。必要に応じて、目的からワークショップのやり方を調べて、実践をしていく必要がある。巻末に一覧となっているので何度も戻ってきたいと思った。

「The Song of Achilles」Madeline Miller

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
Patroclusは親の期待に応えることができず、知り合いの息子を誤って殺害したことで追放され、そこでAchillesと出会うのである。

PatroclusとAchillesが出会い、PatroclusはAchillesの美しさと強さに惹かれていく。やがて、スパルタの王Menelausの妻で絶世の美女であるHelenがトロイの王子パリスに連れ去られたことによりギリシャ軍とトロイ軍の間でトロイア戦争が始まる。AchillesとPatroclusはどちらもAchillesの母Thetisによって、トロイア戦争で自分達が死ぬと知らされながらも、栄誉のために参加を決意するのである。

常に強い存在感を示すのがAchillesの母で神に近い存在のThetisである。人間であるPatroclusを嫌うThetisは一方で息子であるAchillesの人生を常に見守り、その人生を良い方向に導こうとするのである。子離れできない母が神に近い存在だからなんともタチが悪い。

やがて、トロイア戦争はAgamemnonとAchillesの衝突によって、少しずつトロイア軍が優勢になっていく。Patroclusは自らのプライドを優先しようとしないAchillesのせいで多くの戦友が戦死していく様子に苛立ちを感じ始めるのである。

トロイア戦争の流れはの大きな流れは変わらない。しかし、AchillesとPatroclusの心の葛藤を中心に描かれている点が新しい。その一方で、それぞれの重要な戦いはなんともあっさり進む。たとえばAchillesとHectorとの戦いも例外ではない。

トロイア戦争という、神話の中でも有名な出来事で、結末も分かりきっている物語である。それにもかかわらず視点を変えるだけでここまで新鮮に面白く描けることに改めて驚かされた。

「The Martian」Andy Weir

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
火星探索中の事故で火星にただ一人取り残されたMark Watneyは、次の火星探査機がやってくるまでの生き残る手段を考え始める。

Project Hail Mary」が面白かったので同じ著者のデビュー作である本書にたどり着いた。マット・デイモン主演で映画になった「オデッセイ」の原作でもある。

物語はMark Watneyが生き残ろうと火星で1人で試行錯誤する様子、そして地球からWatneyが生きていることをを知って見守るNASAの様子、また、Watneyを火星に置いてきて、仲間を失って後悔に苛まれれながらも地球に向かう火星探査者たちの3つの視点からを描いている。

Watneyの火星の様子の大部分はWatneyが残す日記形式で描かれており、その中で、どれだけ僕らが地球の環境を当たり前として生きているかを改めて思い知る。例えばその日記のタイトルは「SOL1」などとなっており「1日目」ではないのである。当たり前のことであるが、火星の1日は地球に1日とは長さが異なるのである。そんなことすら本書を読むまで意識することがなかったことが驚きである。

特に面白いと思ったのは、食糧を増やすためにじゃがいもの栽培を試みるシーンである。植物学者でもあるWatneyだからこそ思いつくアイデアがたくさん登場するし、地球と異なる環境の火星ゆえの制約がまた印象的である。また、Watneyの試行錯誤の過程で過去の火星探査や、火星の地名が登場するので、火星の地形もかなり判明していることを知った。

正直「Project Hail Mary」の印象で本書に入ると、物語にあまり大きな動きがないので期待はずれかもしれない。個人的には、水を作る過程や、生きていくために二酸化炭素を減らす方法などを試行錯誤する様子から、化学を勉強したくなった。

和訳版はこちら。

「Quiet: The Power of Introverts in a World That Can’t Stop Talking」Susan Cain


オススメ度 ★★★★☆ 4/5
学校や企業は過渡に外交的な人向けに作られている。本書では自身も内向的という著者が、内向的な人の生き方、内向的な人との付き合い方などについて語る。

世の中には内向的な人と外交的な人がいるのに、現在、学校や会社は外交的な人向けに合うように作れられている。しかし、アメリカの公民権運動やGoogleの創業やニュートンやアインシュタインなどを例に、世の中の多くの転機になった出来事は、内向的な人によって作られたと語り、過渡に外交的な人にあった学校や会社の作り方に警鐘を鳴らす

そんななか、アップルの創業者でもあるスティーブ・ウォズニアックの言葉が印象的である。

And artists work best alone where they can control an invention's design without a lot of other people designing it for marketing or some other committee.
芸術家は、発明の設計に集中できる環境で1人で働いてこそ最高の仕事をする。どうやって売るかばかり考えている人や会議があってはそれができないのである。

組織などで生きる人は、声の大きくて中身のない意見に知らず知らずに振り回されることをどのように避けるべきか、そろそろ真剣に考えるべきだろう。

また、ローザ・パークスの行動がマーティン・ルーサー・キング・ジュニアによって公民権運動となったことや、アップルのスティーブ・ウォズニアックがスティーブ・ジョブズと一緒になったことによってパソコンの歴史を変えたことなどを挙げ、内向的な人は外交的な人とタッグを組むことで大きな力が発揮されると主張している。

そして、地理的な傾向についても触れ、中国、韓国、日本などのアジアの国はより内向的な人を育てる文化が出来上がっているという。

本書は、学生時代など外交的な人をもてはやす文化のなかで居場所を見出せなかった多くの人に勇気を与えるだろう。僕自身も、基本的に表面的な会話が嫌いで、内容の薄い大人数の会話がほとんど楽しめず、むしろ1対1の深い会話を楽しむところなど、読めば読むほど、外交的なふりのできる内向的な人間だということに気付かされた。

また、子育てという面においても多くの人が知るべきだと感じた。特に、親は自分の考えを子供に押し付けがちである。外交的な親が、内向的な親にその生き方を知らず知らずのうちに押し付けてしまうほど不幸なことはないだろう。

子供を育てる親、会社の環境を作る経営者など、多くの人に必須の本と言える。

和訳版はこちら。

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「November 9」Colleen Hoover

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
2年前の11月9日に父の家に滞在中に、大やけどを負って女優のキャリアを失ったFallonは今まさに新たな人生に踏み出そうとしていた。そんなとき、Benという火傷の跡のの残る顔を気にしないで好きになってくれる男性と出会う。

出会った瞬間に恋に落ちたFallonとBenだったが、Fallonがブロードウェイを目指して翌日からニューヨークに引っ越すこととなっていた。Fallonの母の助言、23歳になるまでは他人に振り回されずに自分を見つける、という信念から、お互いが23歳になるまで、毎年11月9日に同じ場所で1度だけ会うことを約束するのである。物語は1年おきの11月9日の二人の様子を描くことで展開していく。

FallonとBenの視点で交互に描かれていく。序盤は出会いを中心に描かれる。火傷を負って女優としてのキャリアを諦めざるを得なかったにも関わらず、新しい道を踏み出そうとしているFallonと、またそれを後押ししようとするBenのそれぞれの人生を語る言葉に印象的である。

You'll never be able to find yourself, if you're lost in someone else.
人に夢中になっているうちは、自分を理解することはできない。
If people are laughing at you, it means you're putting yourself out there to be laugh about. Not enough people have the courage to even take that step.
人があなたを笑っているということは、自ら笑われる場所に立っていることで、そんな勇気を持った人は多くはない。
Loving someone means accepting all the things and people that person loves, too.
人を愛するということは、その人が愛するすべてを受け入れることです。

後半は、よりBenの視点から二人の出会いが描かれ、前半に散りばめられた伏線が回収されていく。少しずつBen自身のそれまでの苦悩の人生が明らかになっていく。

She knew I would be the one to find her. She knew what this would do to me and still do it…
俺が見つけるってわかっていただろう。それが俺にとってどういうことか、それを知っててなお決行したんだ…

なんといっても20代ですでに一生抱えていかなければならない傷を抱えた二人の物語なので、前向きに生きるための強さを与えてくれる。常にFallonとBenの視点で交互に物語を展開させながらも、感情表現の重点がFallonから少しずつBenに移っていくという物語展開の美しさも感じられる。軽く読み始められるが後半に進むにしたがって深みや生きる強さなどを感じさせてくれる作品である。

「The Alchemist」Paulo Coelho

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5

スペインのアンダルシアで羊飼いをして過ごしていたSantiagoは、ある日夢に出てきたエジプトに宝を探しに旅に出かける。

Santiagoはある日不思議な夢をみる、夢を読む占い師の言葉によればエジプトに行けば宝物が手に入るという。Santiagoは迷いながらもその夢を追うことを決意する。

そして、エジプトを目指す中でSantiagoはさまざまな障害や人との出会いを体験するのである。その過程で人生の本質をついたような言葉が散りばめられている。

At a certain point in our lives, we lose control of what's happening to us and our lives become controlled by fate. That's the world's greatest lie.
人生のある地点で、私たちは人生のコントロールを失い、運命にコントロールされるようになる。これは世の中でもっとも大きな嘘だ。
When someone makes a decision, he is really diving into a strong current that will carry him to places he had never dreamed of when he first made the decision.
人は決断をした時、その時には夢にも思ってもみなかった場所へたどり着く流れのなかに飛び込んでいるのだ。
There is only one thing that makes dream impossible to achieve: the fear of failure.
夢を不可能にしているの唯一のことは失敗への恐れである。

深みを感じさせる物語、人生に迷った時、夢を諦めそうな時に読むといいかもしれない。

和訳版はこちら


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「The Room on the Roof 」Ruskin Bond

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
インドのDehraで養父の元で立派な英国人になるために厳しく育てられたRustyはある日耐えかねて家を飛び出す。そんなRustyを描く。

家を飛び出したRustyはわずかなつながりと英語の能力を頼りに、英語の家庭教師の立場と食事と部屋を確保する。Rustyはさらにその生徒Kishenの母親Meenaに恋をしてしまう。

インドのイギリス人コミュニティで生きるRustyの様子を描いているので、インドのバザールや食事の様子も面白いが、その地域で生活しながらも地域の人を下に見ているイギリス人のものの見方も新鮮である。インドでは、青い目と金髪のRustyは目立つ存在で、さらに家出したことで、外見も立場も所属のないことによるRustyは悩むのである。また、Dehraというインドの都市にイギリス人コミュニティがあったことは初めて知った。

正直、高い評価の印象が先行しすぎたせいか、若干期待はずれ感は否めないが、深みを感じる作品ではある。タイミングが異なればまたもう少し違った感じ方ができたかもしれない。

「The Sun Is Also a Star」Nicola Yoon

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
アメリカの移民2世韓国人青年のDanielと不法滞在中のジャマイカ人女性のNatasha出会いを描く。

Natashaは、アメリカで俳優になる夢を追いかける父についてきて、観光ビザでそのままアメリカに不法滞在で生活していた。しかし、父が飲酒運転でつかまったことからジャマイカへ帰国をしなければならなくなる。Natashaは弁護士をあたってアメリカに留まる方法を探し続ける。一方で、Danielは両親の勧めで医者になるために、イェール大学の面接を受けようとしている。なりたくもない医者になるという葛藤を抱えながら面接に向かう際、Natashaに一目惚れするのである。

DanielとNatashaの出会いの1日を描く。Danielは運命を信じる一方で、Natashaはどちらかというと現実主義者であり、そんな二人の考え方の違いと、それを反映するように、少しずつ二人の家族の人間関係や歴史が見えてくるのが面白い。その過程で、韓国とジャマイカという国と、その家族がアメリカで生活することの現実が見えてくる。

アメリカ移民の話は本書に限らずよく耳にする。移民一世は子供の将来のためにと、母国を離れ慣れない土地に移り住み、その結果、人がやりたがらない仕事をやって生計を立てなければならない。一方、その子供の移民二世は、親が自分たちのために苦労して生きてきたことを見ているため、親の期待を裏切る生き方ができない。それが子供の心に葛藤をうむのである。

Natashaの不法滞在者という形は今回初めて触れたので印象的だった。見つかったら即強制送還というわけではないという点も、今回初めて知った。確かに、子供から見れば親についてくるしか選択肢がなかったなかでアメリカに留まる選択肢を与えたくなる心情も理解できるが、一方で、そんなことをしていたらアメリカは人口が増え続け、治安をまもるのも大変だろうと感じた。

全体的には、1日で恋に落ちる若者2人を描いているので、非現実的すぎるという批判もありそうである。映画化されたようなので心情描写が表現しにくい映像の方はなおさらただの非現実な恋愛物語になっている可能性が高いだろう。ただ、個人的には、上に挙げたように、移民二世、不法滞在者という普段触れることのない人生を体験できたのが新鮮で楽しめた。

「Bebel」R. F. Kuang

オススメ度 ★★★★☆ 4/5中国で両親を失った少年はイギリスに連れて行かれRobin Swiftと名乗り語学を学ぶこととなった。やがてRobinはOxford大学のBabelと呼ばれる場所でその語学力を活かしていくこととなる。

時代は1800年代、読み始めは、空想世界なのか現実の歴史小説なのかわからなかったが、異なる言語のなかに存在し、意味は異なるが由来を同じくする言葉を刻むと力を持つSilverという物質の存在が空想世界のようである。

Robinはオックスフォード大学で、Remy、Letty、Victoirという同じように言語に情熱を注ぐ友人たちと出会い学問に熱中していく。Letty以外の3人は、Robinは中国、Remyはインド、Victoirはハイチの出身と、いずれも海外からその語学力ゆえにイギリスにやってきた生徒である。しかし、それぞれ自らの能力が結局イギリスの植民地支配への繁栄をもたらすことを知るにつけて、思い悩むこととなる。そんななか、Robinはイギリスの支配に抵抗するHermes Societyという秘密団体の窃盗を手伝うこととなるのである。

なにより面白いのは、そのSilverにうまく力を発揮させるために、言語間の類似語が大量に紹介されている点である。ラテン語やフランス語だけでなく中国語や日本語まで出てくるので、言語学習が好きな人にはたまらないだろう。また、Hilary Termなどオックスフォード大学独自の文化と思えるものに触れられる点も面白い。調べてみると、名門大学のいくつかは季節に独特の名前をつけているようだ。

「Velvet was the Night」Silvia Moreno-Garcia

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
1971年のメキシコでHawksの一員として働くElvisと秘書として週刊誌を読むことだけが楽しみの女性Maiteの2人の男女の人生を描く。

ElvisはEl Magoという男に拾われ、Hawksの一員として学生運動を鎮圧することを仕事としている。しかし、仲のいい同僚のGazpachoが銃弾に倒れて組織から抜けたことでグループのリーダーとなり今まで知らなかった様々な事柄に触れ、少しずつ自分の行動や立場を考えるようになる。そんななかある女性の張り込みを任される。

一方Maiteは秘書として働きながら、政治情勢の話題で盛り上がる同僚たちをは距離を起きながら、過去の恋愛を引きずって週刊誌の恋愛漫画だけを楽しみに生きている。Maiteは小遣い稼ぎのために週末ペットシッターをしていたが、客の一人が猫の餌やりとMaiteに任せたまま失踪してしまってから、その退屈な人生が少しずつ変化が起きる。

そんなメキシコの学生運動が盛んな時代に、異なる世界で生きていたElvisとMaiteの世界は少しずつ近づいていくのである。やがてElvisは話したこともないMaiteにどこか親近感を覚えていく。

物語展開としてものすごい斬新というわけではなかったが、やはりメキシコの学生運動、特にDirty War(汚い戦争)など、その動乱の時代を描写している点が新鮮である。メキシコの歴史などほとんど触れたことがなかったので、キューバ革命の後にこのような動乱の時代があったことを初めて知った。手の届く範囲でもう少し調べてみたいと思った。また、ElvisもMaiteも音楽が好きなため、当時のメキシコの音楽が何度も登場するのが面白い。こちらもいくつかさっそく聞いて当時の雰囲気を味わってみたいと思った。

メキシコにも学生運動の発端は、アメリカの共産主義運動を封じ込める動きから起こっていたことを知った。やはり日本にいて普通に生活していると、アメリカの悪い歴史部分が見えにくいのかもしれないと感じた。英語はどちらかというと欧米文化を伝える一方、南米文化には弱いので、もっとスペイン語の本なども読むべきかもしれないと感じた。

「The Monk Who Sold His Ferrari」Robin Sharma

The Monk Who Sold His Ferrari

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
心筋梗塞をきっかけに輝かしい法律家の経歴と私財を捨ててインドに旅立った友人が、若返って帰ってきてヒマラヤで得た豊かな人生のための教訓を語る。

すべてを捨ててヒマラヤに行った友人という話が印象的だったため序盤から興味津々である。ヒマラヤでしあわせにに長生きをする人々の秘訣を教わって帰ってきたJulianは話し始める。灯台のある美しい庭に関取がいる、不思議な逸話から、徐々にその奇妙な話が意図するところを説明していく。

まとめてしまうと、本書で語っている豊かな人生を生きる鍵はは次の7つである。

Master Your Mind
Follow The Purpose
Practice Kaizen
Live With Discipline
Respect Your Time
Selflessly Serve Others
Embrace the Present

つい先日「アファメーション」を読んだばかりであるが、それだけでなく「嫌われる勇気」など、本書で語られていることは、形や順番は異なれど、どれも多くの場所で語られることばかりである。それでも、語り方が異なればまた伝わり方や感じ方が違うもので、今回も改めて自分の生き方の純度をあげるきっかけとなった。

言葉の重要性、周囲で起きたことに対する自分の反応のコントロール、そして人や社会に尽くすこと、この3点は常に忘れないようにしたい。また、そのほかにも、人に伝えたい言葉であふれていた。

There are no mistakes in life, only lessons. There is no such thing as a negative experience, only opportunities to grow, learn and advance along the road of self-mastery. From struggle comes strength. Even pain can be a wonderful teacher.
No matter what happens to you in your life, you alone have the capacity to choose your response to it.
Your I can is more important than your IQ.
Don't pick up the phone every time it rings. It is there for your convenience, not the convenience of others.

世の中にはすでに本書で書かれていることができている人も多いだろう。しかし、そんな人でも何度もその考え方を忘れないために同じ考えに触れ、その純度を上げていくべきなのだろう。