「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
月面で宇宙服をきた死体が発見された。
その人物は5万年前に死亡しているという。あらゆる分野の専門家達が集まってその真実を解明しようとする。

本書はハントというイギリス人の研究者を中心に物語が進む。理由もわからずアメリカに呼び出されたハントはやがて、チャーリーと呼ばれた種族の死体が発見されたことを知るのである。月で発見されたということからルナニアンと名付けられ、ハントを含む多くの専門家達の知識を結集して、その体や持ち物を分析することで少しずつ今までわからなかった真実が見えてくるのである。

物語はもちろんフィクションであるが、SFというどこか遠い世界の非現実的になりがちな物語を、月という身近な星を舞台で展開する物語で、身近に感じさせてくれる。さらに、科学的な説明や描写によって現実感を伴って描かれており、実際にこのようなことが本当に起こりえるかも、と思わせる面白さがある。

すでに発行は40年以上前の本だが、今でも十分に楽しむことができる。

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