「ぶらんこ乗り」いしいしんじ

オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
いまはいない弟のノートを見つけた女の子がそのノートをめくりながら弟の思い出を語る。
間違っても僕の好みの物語ではないが、先日見た劇、キャラメルボックスの「トリツカレ男」の原作者としていしいしんじ作品に触れてみようと思った。幼くして特異な才能を持っていた、弟。彼がノートに書き留めたストーリーは、どこかにありそうな暖かいつくり話のようで、それでいてなにかもっと深いものを訴えかけているような気がする。
やはり好みの作品ではないが、時にはこんな物語に触れるのもいいのだろう。

「わたしたちはずっと手をにぎっていることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ」

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