「さすらいエマノン」梶尾真治

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
40億年の記憶を持つ女性エマノンの物語。
実は本書は「エマノン」シリーズの第2弾で「おもいでエマノン」というタイトルを先に読むべきだったようだが、世界観は十分に楽しめるだろう。
世の中のさまざまな時代、さまざまな場所に現れるエマノンを描いている。それは荒れ狂う猛獣の近くだったり、アマゾンの奥地だったり、汚染された街だったりする。エマノンは多くを語るわけではないが、その行動からは、人間の向かう方向を危惧しているかのようだ。
エマノンシリーズ全体を読んだときにどのような世界観と、どのようなことを読者に伝えられるのかが興味ある。本書一冊だけではただ単に「謎めいた女性」というだけで終わってしまっている気がした。
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