「今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門」水野俊哉

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
本を出版することをマーケティングと位置付けて、その方法を語る。

自分の考えを多くの人に届けるにはどのような方法があるだろうか。ブログやYouTubeなど選択肢がある中、出版という方法にも興味を持って、その進め方が知りたくて本書にたどり着いた。

本を出しても、それほど利益にならないことは多くの人がなんとなく感じていることではないだろうか。しかし、本を出すことにはマーケティングとして大きな意味がある。本書では、これまでのマーケティング手法が少しずつ通用しなくなった中、本を出すことのマーケティングとしての意味を語り、その手法を語っているのだ。

まず必要なことは、本を出す目的を明確にすることである。

テレビ・政界進出型
情報商材を売る・セミナーをする
副業から独立への道
趣味のブログ→夢の書籍化→人生の思い出作り
企画持ち込み→仕事の依頼→大ベストセラーを書くぞ
どうしても書きたいこと、伝えたいことがある

また、出版の3つのタイプを説明している。

商業出版
自費出版
カスタム出版

である。それぞれメリットもあればデメリットもあるので、出版の際はぜひ適切な選択をするのがいいだろう。

そして、最大の難関として出版社への企画の通し方について、多くのページを割いて説明している。大事なのは、テーマ選びと出版社の傾向の把握だという。人気のあるテーマとして本書では次のカテゴリを推している。

お金儲け
モテ・恋愛
結婚
自己実現
勉強法・読書術
時間術
開運方法

だれでも一つか二つ、語れることがあるのではないだろうか。

後半は、優れた目次の書き方や、作った本のプロモーションの手法について書いている。自分で買い占めてランキング上位に食い込む方法などは、倫理的にきになる人もいるかもしれないが、(個人的には許容範囲)出版した際は参考にしたいと思った。

全体的に、本書を読んで出版というものへのイメージがかなり見えてきた気がする。

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