「未来を拓く君たちへ」田坂広志

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
志しを抱いて充実した人生を送るための考えかたを伝えている。その内容はというと、自分がこの世に生まれた奇跡に感謝することだったり、いつ死ぬかわからないから常に死を意識する事だったりと、今まで多くの人が語ったようなことばかりではあるが、それでも印象に残る内容がいくつか含まれている。
例えば、成功よりも成長を目的に生きること。

人生において「成功」は約束されていない。
しかし、人生において「成長」は約束されている。

そして、僕らは人類の歴史の「前史」を生きており、僕らが作る「前史」ののちに人類の「本史」
が始まるという考え方である。僕らは人類の「本史」を始めるために、戦争や紛争、迫害や差別、飢餓や貧困をなくさなければならない、と説くのである。
本としては分厚いが文字が少なく間隔が広いのでただページ数を稼ごうとしているようで、反発を覚える部分もあるが、人生の見方を変える言葉に出会えるかもしれない。

死とは、人生の終わりではない
死とは、成長の最後の段階である。
あなたは、人生にその「意味」を問うべきではない。
人生が、あなたに、「意味」を問うている。

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