「黒い羽」誉田哲也

オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
幼い頃から右肩に瑕(きず)のある君島典子(きみじまのりこ)は遺伝子治療を受けることを決意し、軽井沢にある研究施設に向かう。しかしその途中で車が横転し、生き残った4人の患者とスタッフで施設にたどり着くが、そこではさらなる悲劇が待っていた。
瀕死の状態でたどり着いた研究施設では、多くのスタッフ達がすでに惨殺されており、そんななか恐怖と向き合いながら4人で生きようとするという物語。
遺伝子治療という考えも特に新しい概念ではなく、それであれば皮膚の病気に悩む人々の心情描写をリアルに行っているというわけでもなく、全体的にあまり深みを感じられる部分がなく、誉田哲也の最近の本なのが信じられないほどである。
いい作品を書くことができる著者であるだけに、お金儲けのためだけに小説を書くというような著者にはなって欲しくないと思った。
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