「The Coffin Dancer」Jeffery Deaver

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
首から上と薬指以外を動かすことのできない犯罪学者RhymeとAmeriaの物語。裁判の重要な証言者となるはずの航空会社の2人を、その2人を殺すために雇われた殺し屋Coffine Dancerから守る任務を負う。
犯罪学者Rhymeシリーズの第二作目である。前作と同様、証拠至上主義のRhymeの捜査過程で、犯罪現場に残されたわずかな物質が多くを語ることに驚かされる。
また、本作品ではRhymeとAmeliaだけでなく、殺し屋のターゲットであり、小さな航空会社を経営し、自らもパイロットであるPerceyの生き方も大きく扱っている。コックピットの中が自分の居場所、というPerceyの生き方に、最初は嫌悪していたAmeliaも次第に心を通わせていく。
そして今回、RhymeやAmeliaにとって脅威となるのはCoffin Dancerと呼ばれる殺し屋。彼のもっとも強力な武器は「Deception(欺き)」である。最後まで先を読ませない展開に十分に楽しませてもらった。