2014年7月アーカイブ

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日本の豊かな食生活に疑問を持った著者が世界を旅して現地での食生活を味わう。

世界各地の食生活について語っているが、その土地特有の食事だけでなく、その土地の文化や歴史も見えてくる。

バングラディシュで、著者はそうと知らずに残飯を食べる。バングラディシュでは豊かな人々が食べ残した残飯を売買する人々がいるのである。日本人の僕らには信じられない事だろう。また、フィリピンで著者は、戦時中に日本兵に家族を食べられたという人々と出会う。これも日本ではあまり公に語られない事実として、本書を通じて初めて知ったことである。

また、バンコクでは日本向けのペットフードの工場があり、そのペットフードの日本での値段と、その工場で働くタイ人の給料とを比較して、世界の貧富の格差を示してくれる。

従軍慰安婦としての過去に悩む韓国人女性達や、汚染されたチェルノブイリの周辺の村々の様子など、読み終えてみると、むしろ食生活の記述よりも歴史的悲劇や貧しさに焦点があてられている気がするが、いろいろ考えさせられる内容である。

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オススメ度 ★★★★☆ 4/5
インターネットによって起きている大きな変化のなかでどう生きるべきかを語る。

印象的だったのは現在のインターネットに情報が溢れ帰っている状況を「学習の高速道路と大渋滞」と例えている部分だろう。インターネットによって誰でも学ぼうと思えば簡単に学ぶことができるため、ある程度のレベルに達するまでには大した時間はかからないが、その一歩先にいくことが途端に難しくなるということを表現している。

しかし、その高速道路を意識しているのも、一握りの人々に過ぎず、実際にはその高速道路を走ろうとすらしない人が多いのである。そう考えると、インターネット上で起きている情報の流れの変化をどうやってうまく利用していくかというのは本当に重要だと考えさせてくれる。

今の時代の生き方を考えさせるために手元においておきたいと思わせる一冊。

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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日系人としてアメリカで成功した著者が、日本にはチームがないことに驚いた。チームの重要性について語る。

チームとグループは違うのだという。チームとはただの人の寄せ集めではなく異なる種類の人が同じ目的を持って集まった物を言う。それは1たす1が2となるのではなく3にも4にもなるようなものなのだと。

本書では著者の成功体験をもとにチームの重要性を訴えるが、どちらかというと著者の過去のエピソードの方が、ザッカーバーグやジョブスの物語のような面白さがあり、チームの話はあまり印象に残らなかった。

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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
悲しい出来事の既におちかは江戸の叔父夫婦の元で暮らすこととなった。そして叔父伊兵衛(いへい)の計らいで人々の不思議な話を聞く役目を命じられる。

人々の不思議な話を聞く事で、少しずつおちかは自分の過去の出来事と向かい合っていく。おちか自身の話も人々がおちかに聞かせる話も、きっと幼い頃に聞かされていたら怖くて夜トイレに行けなくなっていただろうと思う。物語の巧さには宮部みゆきらしさを感じさせるが、あまり深い心情描写がなかったのが残念である。

とはいえ、続編もあるらしいので、機会があったら読んでみたい。

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オススメ度 ★★★★☆ 4/5
現代を生き抜くためのキャリアの築き方を著者が語る。

グローバルキャリアというだけあって、やはり日本だけにとらわれないキャリアの築き方をあげている。なかでも面白かったのは、著者の知り合いのなかで第一線で活躍している7人のキャリアとそのキャリア構築のなかでの考え方を語っている部分である。必ずしも高校生や大学生の頃から明確なビジョンを持っていたわけではなく、僕らが思っている以上に、行き当たりばったりで決めている人が多い事に驚いた。著者も本書で語っているように、重要なのは同じ場所にとどまらずに行動を起こす強い意思なのだろう。

30代でも40代でも行動を起こす事はできる。世界を狭めているのは強い意志の欠如なのだと、勇気をくれる一冊。

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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
駅のホームに到着してから折り返しで発射するまでのわずか7分間に新幹線の全車両の清掃を終える。そんな清掃会社テッセイの取締経営企画部長である著者が、一般的には敬遠されがちな清掃という仕事を、どのようにして「新幹線劇場」として人々から賞賛されるまでにしたかを語る。

本書のなかで著者が書いているひとつひとつが、実際に他の業種にあてはまるか、読んだ人に役に立つかはわからないが、結局現場で働く人々のモチベーションがもっとも大事なのだと再認識させられる。この例では、それは制服を変更する事だったり、新幹線の入線時にお辞儀をすることだったりするが、モチベーションを上げるための有効な方法は、職場や働く人によって様々なのだろう。

本の内容が濃いかどうかは疑問だが、著者がその仕事に誇りをもっていることが伝わってくる作品。

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