「八月の魔法使い」石持浅海

オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
洗剤メーカーの役員会議で報告されていない事故報告書が見つかり、役員たちは副社長のいすを巡ってそれぞれを非難し始めた。その間、万年係長である松本係長も事故報告書の処理を部長に訪ね始める。小林拓真(こばやしたくま)と恋人の美雪(みゆき)は腐敗し始めた会社の大改革を目撃する事になる。
石持浅海(いしもちあさみ)らしく、今回も会社の会議室と、一つのセクションと言うわずかな空間だけで展開する物語。会議室では夏休み中の気楽な会議だったはずのものが、誤って差し込まれていた事故報告書によって一変するのである。そして、小林拓真(こばやしたくま)は与えられたわずかな情報から誰がこの一連の出来事を意図して、何を目的に行っていくかを解明していく。
企業のなかの権力争いを題材にしているせいか、残念ながら他の作品のようなスリルは味わえなかった。この辺の受け止め方は、現実の世界で、企業にどのように所属し、それをどう捉えるかによるのかもしれない。
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