「千里眼 ファントム・クォーター」松岡圭祐

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日本企業の株価が一斉に値を下げ、岬美由紀(みさきみゆき)の元には航空自衛隊の幹部から、「目に見えないミサイルが日本を狙っている」という情報が入る。そんな中で美由紀(みゆき)は拉致され、奇妙な街、ファントムクォーターへ送り込まれる。
ワンセグやHDDレコーダーなど最新機器をトリックに取り入れており、それ以外にも多くの物事に興味を引き起こす要素に事欠かない。そしてラストは目に見えないトマホークを防ぐために美由紀が奔走する。前シリーズに比べやや大人しい印象を受けたのは前作と変わらないが、そんな中、早くも話の展開に現実離れした感覚を覚えた。


トマホーク
水上艦艇や潜水艦から発射可能な長距離巡航ミサイル。有人攻撃・爆撃機を危険にさらすことなく、敵地深くの戦略目標に攻撃を行う精密誘導陸上攻撃兵器。速度は最大でマッハ0.75と、ロケット推進のミサイルマッハ2以上で飛行するのに比べて遅いが射程は1000kmを超える。小型で、低空を飛行するため、戦闘機や地対空ミサイルで迎撃するのは難しい。
マトリョーシカ
ロシアの代表的な民芸品の一つ。木製の人形で、胴の部分で上下に二分され中から同形の小さな人形がいくつも出てくる入れ子式の構造になっている。この構造から子孫繁栄や開運の象徴として親しまれている。名前の由来はロシア女性の名前、マトリョーニャから。

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