「むかし僕が死んだ家」東野圭吾

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
本にもいろんなタイプがあって、感動する本、悲しい本、笑える本などである。この本を「どんな本か?」と聞かれたら「作者のセンスを感じる本」とでも答えるだろうか。この設定、ストーリーそして、この読ませ方を思い付く作者のセンスがすごいのである。
小学校の入学式以前の記憶のない女性と、その友人がてがかりがあるであろう一軒の家を訪れ、その家にあるものを調べ行く内に徐々に真実が明らかになっていくという話である。要所要所にたくさんの伏線がしいてあるので、これから読む人は油断しないで読んでいただきたい。
ストーリーを楽しむだけで特にこの本から得た知識や刺激はほどんどなかったが、相変わらず東野圭吾作品らしくは、複雑なことを考えずに一気に読める。青春18きっぷの鈍行旅行の最中に読んだのだが、そんなシチュエーションにぴったりだった。
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