「40代ご無沙汰女子の、残念な婚活」浅見悦子

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
40代女性の著者が実際に婚活した経験を語る。

婚活が少しずつ習慣になっていき、最初は男性とデートすることすら億劫だった著者が何度となく繰り返すうちに、「とりあえずデートの練習」という姿勢で積極的に人と会おうとする様子は、今婚活に悩んでいる人々に元気を与えるのではないだろうか。やがて、婚活パーティだけでなく婚活アプリにまで活動を広げていき、それぞれのデートの様子や相手の人の振る舞いを細かく書いている。

婚活する多くの人が経験するであろう態度、つまり、「自分のことを棚に上げて相手の嫌なところばかりに目がいってしまう」は、本書でも同様で、反面教師としていろいろ学ぶ部分はあるだろう。

僕自身婚活経験があり、一般的には几帳面な男である。そんな一人の男性の視点で見ると、著者が婚活で出会う男性たちの振る舞いを知ると、こんなにも世の中の男性は時間を守らなかったり、捨て台詞と吐いたりするのか、と唖然としてしまう。確かに、お金とエネルギーをかけて婚活した結果、こんな男性ばっかりだったら婚活疲れもするだろうなと思った。

婚活しているということをオープンにしてから、様々な誘いが舞い込んできた、という著者の経験談は非常に参考になる。何かをしようと思ったら一人でもくもくとやるよりも、公言することでいろんないい波を呼び込めるのだろう。

著者の理想の結婚像なども触れており、もっと薄っぺらな婚活本を想像していたが、予想以上に深かった。最後に著者が箇条書きでまとめている「婚活をやってわかったこと」だけでもぜひ婚活に悩んでいる人たちに読んでもらいたい。

うまくいかなくても自分を責めない。相手とご縁がなかったと思うこと
いろんな男性とデートをしたり会ったりすると、本当に好みな男性のタイプが明確になる
NGばかり並べちゃダメ。相手のいいところを見つければ、NGを凌駕することもある

結婚している人も、自分には無関係と思わないでほしい。本書の考えが適用できるのは婚活だけではなく、転職や引っ越しなど自分にあった場所や人を見つけるときにすべてに言えることである。

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