「騙し絵の牙」塩田武士

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
雑誌「トリニティ」の編集長である速水(はやみ)が電子化の流れで雑誌の廃刊が相次ぐ中、同じチームのメンバーや作家と協力して雑誌を守り抜こうとする様子を描く。

編集者というと、ただの出版の担当者という印象を持っていたが、本書を読むと、作家の資料集めの手助けもするし、作家のモチベーションを上げるためにいろんな助言を与えたりすることもわかり、思っていた以上に本を出版するにあたって重要な仕事をしていることがわかった。

本書では雑誌「トリニティ」の編集長である速水(はやみ)は、会社で各雑誌が相次いで廃刊が進む中、上司から廃刊を免れるための厳しい目標を課せられる。様々な人で構成されたチームを編集長として率いていく。電子化は止められないいという書籍の現実の中で、編集者という仕事に向き合っていく姿が印象的である。

特に大きな山場などないにもかかわらず、編集長としての仕事の大変さや、面白さを見せてくれる点が面白い。なんか続編もできそうな印象である。

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投稿者: masatos7

都内でUI / UXデザイナー。ロゴデザイナーをしています。

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