「精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく」樺沢紫苑


オススメ度 ★★★★☆ 4/5
精神科医である著者が幸せについて語る。

僕自身、幸せを感じていないわけではないが、さらに幸せの純度を上げたいと思い、本書を読むことにした。

本書では、脳内の幸せを感じる幸福物質として、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンの3つを挙げ、それぞれ、成功、健康、つながりに強く関連づいていると説明している。そして、この3つの幸せをもたらす要素は必ずしも並列ではなく、健康、つながり、成功の順に積み上げるべきとしている。

そんななか印象的だったのは、ドーパミン的幸福は長くは続かないとしている点である。つまり成功は幸福には繋がるもの、持続的な幸せを求めるなら、健康とつながりをもっと重視すべきだということである。成功を追い求めた結果虚しさを感じる男性にありがちな人生がしっかりと説明されていると感じる。

後半は、それぞれの幸せの要素を手に入れるためのアドバイスを語っている。どの説明も自分の体験と一致しており、今まで漠然と感じていたものを言語化してもらったという印象である。人生で迷った時に読み直すといいだろう。

【楽天ブックス】「精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく」
【amazon】「精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく」

「ブレインメンタル強化大全」樺沢紫苑

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5

精神科医の著者が、睡眠、食事、運動の人生のおける重要性と、より良い睡眠、食事、運動の仕方を語る。

著者自身多くの本を読んでいるようで、それぞれについて様々な研究結果を引用している。どこかで聞いたような話や、別の本で読んだ話も多く、「〜のようだ」「〜の研究もあります」など、自分自身は読んだだけで実験したわけでもなく、ただ著者自身が気に入った情報を切り貼りしただけという印象が拭えない。

著者自身かなりの健康マニアだということがひしひしと伝わってくるが、人間何かを信じ始めると欲しい情報ばかりが見えてくるもの。そんな傾向を警戒した上で、話半分に本書を読むのがちょうどいいかもしれない。

参考文献が末尾にしっかり書かれているので、興味を持った分野はオリジナルの本を読むのがいいだろう。

【楽天ブックス】「ブレインメンタル強化大全」