文武両道という言葉があります。ご存知の通り、それは学業だけでなく運動にも秀でている人を称賛する言葉で、単に運動ができる、いわゆるスポーツ万能よりも強い称賛の意を含んでいます。
しかし、なぜ文武両道はスポーツ万能よりも高く評価されるのでしょうか。その背景に、文武両道を成し遂げるための重要な要素と、それがなぜ難しいとされるかの理由が潜んでいるのではないでしょうか。

もしあなたが、運動は得意だけれど勉強は苦手だとか、あるいはその逆で勉強は得意だけれど運動は苦手といったように、勉強や運動に限らず、美術や音楽などの特定の分野に苦手意識を持っているなら、今こそその考えを改めるべき時かもしれません。それは、単なる思い込みです。
運動も勉強も芸術も上達するために必要なのは練習です。 運動も勉強も芸術も仲間がいるとモチベーションを保ちやすいです。 運動も勉強も芸術も弱点を見極めて適切な目標設定をして練習した方が上達が早いです。
つまり、運動、勉強、芸術といった分野で上達するためにやるべきことは、根幹では共通していると言えるでしょう。
むしろ文武両道を難しくしているのは「文」と「武」をが別物であるかの印象を与える文武両道いうとういこの言葉の存在に他なりません。何事も上達のためには継続的な練習が不可欠なのに、「数学の勉強」と「サッカーの練習」というように言葉を使い分けることが、まるで異なる能力が必要であるかのような誤解を生み出し、それが不必要な苦手意識に繋がっているのです。
もしあなたが今、運動は得意だが勉強は苦手だと感じているなら、ぜひ自分自身に問い直してみてください。あなたは運動と同じくらいの時間と情熱を勉強に注ぎ、練習してきたでしょうか?と。きっと新たな自分の可能性に気づくことでしょう。