人生で一番の後悔は何ですか?というのはよくある質問です。失敗もその後の成長の糧になっていることを考えると、後悔と言えるものはほとんどないですが、あえて一つ挙げるなら、本気に取り組まなかった時期があるということです。
今の子供たちの間にもあるのでしょうか。僕の場合小学校高学年から中学校時代に、僕の周囲だけなのかそれとも学校全体になのかはわかりませんが、手を抜いて軽々と物事ができることがかっこいい。という空気が流れていた時期がありました。実際それでできるならまだいいのですが、よくないのは、そもそも本気で取り組まなくなるという状態です。
この状況の明らかな兆候は、同級生の間で「なに本気になってんの?」「そんなに一生懸命やって何が楽しいの?」という言葉が言われることです。

もちろんその期間は個人差があって、グレて中学生時代を棒に振っていた人に比べれば僕自身のケースは比較的短かったと思いますが、それでもその期間あえて努力を見せないようにしたり、もしくは努力そのものをやめてしまった時期があったのです。
今思うと、その時期はほとんど何も学んでいなかったし、勉強でも運動でも人間としてもほとんど成長していなかったと思います。その時期、もし本気で取り組んでいたら、きっともっと充実した学生時代を楽しめていたでしょう。
今、そんな時期を迎えている人がいるなら伝えたい。本気で取り組んでいない時間からは何も生まれない。本気で取り組むからこそ失敗してもその失敗が次の成長につながりますが、手を抜いて失敗したら何も学べない。
もし、あなたが何かに本気で取り組んでいる時、親しい友人から「そんなに本気になってどうすんの?」という声を投げかけられたりしても、まったく気にする必要はないです。むしろそれはさっさと縁を来るべき人間関係で、あなたの人生に何のプラスにもなりません。
人生の大事なことを集めたFour Agreements 四つ約束という有名な書籍があります。そこにも四番目の言葉として「Always Do Your Best」、常に真剣に取り組む、という言葉があります。きっと誰もが人生で遅かれ早かれ悟る真実なのでしょう。子供に限らず大人でも、「自分は毎日本気で一生懸命生きている」と自信を持って言えないなら、毎日の過ごし方や人間関係を今こそ見直すべきでしょう。
