.htaccessファイルを利用した携帯電話の振り分け
.htaccessという設定ファイルを設置することにより、携帯電話の各キャリアの振り分けが可能です。
これにより、各キャリア向けに携帯電話用のページを作成したときも、各キャリアごとのURLを公開する必要がなくなります。
.htaccessファイルを利用すると、携帯電話からアクセスしたときの情報を読み取って、アクセスするファイルの振り分けが行えます。
例えばMovaやFomaなど、DoCoMoの携帯電話からアクセスした場合、.htaccessファイルでDoCoMo向けに作成したページを指定しておくと、そのページにアクセスするようになります。
CGIで同等の動作を実現できますが、.htaccessファイルはウェブサーバーベースで動作するため、CGIと比較しサーバーに負荷を掛けずによりすばやく処理できます。
ここでは.htaccessファイルを使って、携帯電話ごとにアクセスするファイルを変える方法をご紹介します。
メモ帳などのテキストエディタを起動します。
下記の記述をコピー＆ペーストします。お客様の環境に合わせて赤字部分を書き直します。
ここでは例として各キャリアごとに以下のファイルを参照するように設定します。
お客様の環境に合わせて記述（パス）を変更してください。
DoCoMo http://ドメイン名/i/index.html を参照
※サーバーのパスは /html/i/index.html です。
vodafone http://ドメイン名/j/index.html を参照
※サーバーのパスは /html/j/index.html です。
au http://ドメイン名/au/index.html を参照
※サーバーのパスは /html/au/index.html です。
Options +FollowSymLinks
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} DoCoMo
RewriteRule ^$ http://example.jp/i/index.html [R]
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} J-PHONE
RewriteRule ^$ http://example.jp/j/index.html [R]
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} UP.Browser
RewriteRule ^$ http://example.jp/au/index.html [R]
【htaccess.txt】という名称で保存します。
※本来の名称は.htaccessですが、Windowsでは冒頭にドットのあるファイルを保存できないため、一度htaccess.txtという名称で保存します。
htaccess.txtをサーバーにアップロードします。ここでは例としてトップページのアクセスを振り分けるようにしているため、【html】ディレクトリに設置します。
アップロードしましたら、名称をhtaccess.txtから.htaccessに変更します。
スペルミスなどで名称を間違えると動作しませんので、ご注意ください。
実際にPCや携帯電話からアクセスして動作検証を行います。
正常にページが表示されていれば成功です。
◆注意◆
■.htaccessファイルは設置したディレクトリ以下全てに影響します。もし特定のディレクトリで動作させる場合には、該当ディレクトリに設置してください。
■.htaccessファイルは設置したディレクトリ以下全てに影響します。記述方法を間違えますとお客様のサイト全体に多大な影響を及ぼしますので、設置タイミング、動作検証など充分に行ってください。
■弊社サーバー機能である【アクセス制御】は、同じく.htaccessファイルを使用しています。該当するディレクトリで【アクセス制御】を使用している場合には、上書きせずに既存の.htaccessファイルに追記してください。上書きをしますと【アクセス制御】の記述がなくなるため、【アクセス制御】の機能が動作しなくなります。
■.htaccessファイルを設置すると、弊社サーバー機能である【ストアカート】はご利用いただけなくなります。あらかじめご了承ください。
■.htaccessファイルに関しては弊社サポート外となります。あらかじめご了承ください。
■ここでは携帯電話の振り分け方法を紹介していますが、すべての携帯電話で振り分けが行われることを保証しません。また本ページの内容により発生したいかなる損害の責任も負わないこととします。お客様の自己責任にてお願いいたします。
■User-Agentの情報につきましては、変更となっている可能性もございますので詳細につきましては、各携帯電話会社等へご確認ください。
コメントする