「働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。」戸田 智弘

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
著者自身大学卒業と同時に会社で働き始めて3年後に会社を辞めている。その後本当に面白いと思える仕事を探しつづけるなかで出会った人や言葉や彼自身が至った考えを紹介している。
まず印象的だったのは、好きなことを仕事にしようと考えるとき、自分の好きな事が「趣味」なのか「娯楽」なのかをはっきりさせる、ということ。「趣味」ならばそれがやがて「特技」になる可能性があるが、「娯楽」は発展性のないただの息抜き、というのである。確かにこの考え方は「好きな事を仕事にすべき」と「好きな事は仕事にしないほうがいい」という2つのよく聞く意見があり、どちらの意見もそれなりに理解できる部分がある中で、「娯楽」という考え方を取り入れる事によって考えやすくなるのではないだろうか。
また、「いい我慢」と「悪い我慢」の話も悩める人にとっては有益な考え方だと感じた。

自分に適した仕事がほかにあると思っているにも関わらず、変化を恐れて一歩も動けない人がいる。こういう人には「悪い我慢」はするな、変化を恐れずに行動せよとアドバイスしたい。一方、自分に適した仕事を探すのに一生懸命のあまり、現在就いている仕事が自分に合っていかどうかを確認できるほど十分な努力をする前に仕事を変えてしまう人がいる。そういう人には「良い我慢」をすべきあとアドバイスしたい。

僕自身今好きな仕事ができているので、人生を変えるような言葉に出会えた訳ではないが、今も悩んでいる人にアドバイスに使えそうな表現や、これから悩んだときに手がかりにできそうな言葉に出会う事ができた。
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