世の中には有名な画家をモデルにした映画が多数あることを、ある本を読んで知った。絵画をただ観て楽しむだけでなく、そこに画家そのものの性癖や、その人が生きた時代への知識が加わればさらに楽しむことができるだろうという考えから、そういう映画を時間が許す限り観てみようという考えに至った。その最初のステップがこの作品である。
ゴヤは肖像画が得意とされた画家だから、多くの権力者達の肖像画を描いている。しかし同時に、1700年代後半から1800年代前半というヨーロッパ動乱の時代を生きたことによって、時代が彼にもたらした衝撃がしばしばその作品に表れる。フランス革命やナポレオン率いるフランス軍のスペイン進行はまさにその最たる例である。
映画中には、ゴヤの作品はもちろん、他の有名画家たちの絵画も多数使用されていた。例えば、ヒエロニムス・ボス、カラヴァッジョ、ベラスケス、僕の乏しい知識で判断できたのはこの辺までだが、西洋絵画好きには楽しめる映画だろう。
ちなみに物語的にはどうかというと、もちろん期待していなかったのだが、やはりそれなりであった。今日の善が明日には悪になるような動乱の時代だから、もはや何がどうなればハッピーエンドかすらわからないのだから、仕方がないかもしれないし、この映画自体、歴史の一部を垣間見るような感覚で見るべき作品なのかもしれない。強いて言うならやはりナタリーポートマンの演技はある程度のインパクトをもたらしてくれた。
せっかくなので、画家を扱った映画をいくつか挙げておく。



