最近スカッシュラケットを持ち運ぶとき、あえてラケットを外に出すようにしている。といってもラケットを生で持ち運ぶのではなく、購入した時に付属しているケースにのみ入れて持ち運ぶということだ。多くのスカッシャーたちはやがてバドミントン用や数少ない流通しているスカッシュ用ラケットバッグに入れて持ち運び、僕も学生時代はそうしていたが、ここ数年はあえてそれをしない。
こうやって持ち運んでいると、実は意外と世の中にはスカッシュというマイナーなスポーツに興味を持っている人がいることに気づく。
「そのラケット…なんですか?ひょっとしてスカッシュ?」
そして、その大半は、興味を持ちながらも始め方が分からないらしい。
「私、やってみたいんですよー」
「あれ、どこで始めたらいいんですか?」
よく行くマルイ店舗内のスタッフのお兄さんは(といってもたぶん年下)は最近地元でスカッシュを始めたと報告してきた。別件で出会ったまだ社会人なりたての女の子にはmixiの初心者が集まるスカッシュコミュニティを紹介しておいた。
中学生や高校生にはともかく、社会人の多くを魅力するのは、メジャーなスポーツよりもむしろ話題性のあるマイナースポーツなのかもしれない。
以前より観たかったブルーマングループのパフォーマンスを本日ようやく見に行くことができた。考えてみれば、劇でもなく映画でもなくコンサートでもない。この手のものを生で観るのは初めてである。
劇場に入ると、実はそこかしこに仕掛けが施してあるのに気づく。例えば、劇場左上と右上に見えるメッセージ表示板(多くのコンサートホールでは「No Smoking」とか「携帯電話の電源はお切りください」とか表示されるあの部分)であるが、そこを暇つぶしに読んでいると「携帯電話、ipod、NintendoDS…ダイエット乗馬マシーンの電源はお切りください…」
「ダイエット乗馬マシーン」ってなんだそれ!
という具合である。
詳細を書いてしまうとこれから行く人の楽しみを削ぐことになってしまうのでそこは辞めとくとして、感想はというと、思ったよりも現代を風刺した内容が入っていることに好感が持てた。ただのパフォーマンスではなく、少し考させられる内容もあったという意味である。
さて、これから見に行く人にアドバイスをするとしたら…、思いっきり楽しみたいなら汚れたもいい格好で行くこと、だろうか。はっきりいって「ポンチョシート」なんぞほとんど関係ない、日本的なノリでいくときっと驚くはずだ。自分も数少ない選ばれ者になってしまったため(最左端前方に座ってた)、その後ずっと手を洗いたくて仕方がなかった。あと、少し短いかな、というのも正直な感想である。(面白かったということの裏返しかもしれないが)。
あと、このパフォーマンスが、今後日本人にどのようにして受け入れられているか、もしくは行くか、というのも非常に興味深い問題である。
30年以上生きていると、自分の生活に密着した私物(例えば服やバッグや時計など)に対する嗜好が確立してくる。色や形はもちろん、自分の生活スタイルを考慮して、どんなものが自分の生活にマッチしていて、どんなものを買えばそのメリットを最大限に生かせるかわかってくるのだ。
例えばバッグなら、両手が自由になり、かつ本や可能であればA4サイズのファイルが入り、かつ数冊の本を入れられる頑丈さをもちながら、かつ僕の私服の色使いに合わせやすく個性的なもの、という具合にである。そうやって年々自分のニーズが細かくなってくるから、なかなか自分の要件を満たす物に出会うことは少なくなってくる。だからこそ、気に入ったものに出会ったら少々高くても買うようにしている。
そんな僕の厳しい条件をここ1年ほど何度もクリアしているのが、FIRE FIRSTというバッグのブランド。昨年メッセンジャーバッグを使っていたのだが、今日もロフトでスカッシュ、フットサル向けに丁度いいサイズのバッグを見つけて一目惚れ。ぜひぜひみなさまチェックしてくだされ。
早いものでビリヤードに真剣に(ある程度)取り組み始めてから半年が経った。時々モチベーションが下がってしまうこともあるし、腰が痛くてビリヤードすら億劫なときもあるが、基本的には平日夜のビリヤード場の雰囲気が好きだ。
平日夜のビリヤード場は、大半が一人で練習に来ている人で、みんな淡々と球を撞いている。(もちろん何人かはすでに顔見知りらしく、9ボールで勝負したりもしているが。)
世の中では、仕事帰りは居酒屋で一杯やりながら会社の愚痴や人の噂話をしてストレスを吐き出す。そういう人が多数派を占めるのかもしれないが、ここは少しでも上達したい、という空気に包まれている。
いつまでもこういう空気の中で生きていたい、と思う今日この頃である。
(悪い意味で)印象的なドラマのラストシーンは「タイヨウの歌」。沢尻エリカ演ずる雨音薫(あまのかおる)がずっと待ち焦がれていた歌手としての舞台に立つ直前に倒れて、瀕死の状態で山田孝之演ずる彼氏に最後の言葉を伝えるシーン。これが興ざめ。脚本家も死ぬ直前だからいろいろ印象的な言葉を言わせて、視聴者を涙させたかったのだろうが、あまりに長すぎる会話に…誰もが「まだ全然大丈夫そうじゃん。」と思ったにちがいない。ドラマとしての不自然さを際立たせただけでなく、たくさんしゃべらせすぎたために、結局何を伝えたかったのだかはっきりしない。言いたいことがたくさんあっても本当に伝えたいなら、伝えるべきことは可能なかぎり少なくすべきなのだ。
デザインにおいても同じ。伝えたいことをたくさん画面に配置すぎると、結局何が言いたいのかわからなくなる、細かいことは、興味を持った人にだけ伝えて、最初はせめて1センテンスか2センテンス程度に抑えたいもの。最近、自分の気に入っていたデザインがクライアントの要望を素直に聞くがゆえに、徐々に目も当てられなくなっていくジレンマにたびたび襲われる。
だからこそこんなことを考えてしまったのだろうが、考えてみれば「言いたいことは絞る」というのはすべてにおいて共通するのだろう。口数の多い人が何か重要なことを言うより、口数の少ない人が言ったほうが重要に聞こえる。スラムダンクで流川(るかわ)が発する言葉に名言が多いのもそのせいだろう。
名言だ…。
もっと空いている時期を見計らって行くつもりだったのだが、前日に友人とミレイの話で盛り上がったため本日朝1で行ってきた。開館と同時に、入り口付近に群がる観覧者達を尻目にとりあえずオフィーリア、そして個人的に好きな作品の「あひるの子」の展示してあるまだほとんど観覧者のいない奥のスペースに直行。
じっとこちらを見つめる強いまなざし。…いやいや、こういうのはやはり言葉で説明するより観るのが一番、自分の中に沸き起こった感情をなんとか言葉で説明しようとしてしまうのが悪い癖だ…とはいえ、それをやらなければこのブログを書く意味もない…。うーん。
2分ほどその絵の前でその感動を満喫してから、まだ観覧者の少ないミレイの晩年の作品から、時代を遡るようにして観覧。再びオフィーリアの前に来るころには…開館直後よりさらに人が増えてもはや絵の前に立つこともかなりの困難を極める状況。しかし、「オフィーリア」はなんというか、期待したほどの感動もなく、期待値が高すぎたのかその周囲を囲んだ人の多さに興ざめしたのか、今思うと、絵の前にガラスが1枚入っていたのが原因のような気がする。これって画家と同じ位置に自分がいるという感動をなんか薄れさせて、観覧者に失礼な気がするのだが…そういう意見はないのだろうか。やはり絵の具の凹凸が光に反射して、その絵の前で筆を握っている画家を感じさせてくれるのが生で観る一つの楽しみだと思うのだ。
さて、一通り観覧したあと、もう一度「あひるの子」の前へ。都合のいいことに丁度その絵の前にベンチがあったのでそこにすわって10分ほどぼーっとその絵を見つめる。ほかの観覧者は意外とこの絵を気にも留めないのが、自分だけのヒロインを見つけたようでなんかうれしく、ちょっとさびしい。
ちなみに「あひるの子」って日本の美術館所有だからチェックしてれば割と頻繁に見れるらしい。えええ、なんか感動が薄れた気が、そういえば最初にこの絵を知ったのはどこかの日本の美術館のサイトだったような。と、調べてみると、国立西洋美術館(先々週行ったし…)のサイトの所蔵品検索でいつでも見れることに気づいた。
6月に読んだ本「モビィ・ドール」に触発されてドルフィンウォッチングに行きたくなり、ほぼそのままの勢いでその舞台となった御蔵島に宿泊予約。そして今週ついに行ってきた。
仕事場からそのまま竹芝桟橋ヘ行き22時半出航。御蔵島には翌朝6時到着予定。第一の問題として船の中でしっかり睡眠がとれるのか?というのがあったのだが同様に睡眠を重視して他の客も二等和室をとるせいか二等座席は全体の5%にも満たない乗船率。だからみんな勝手に空いている三列シートのひじ掛けを立ててベッドがわりにして100円でレンタルできる毛布を被って寝ていた。スタッフもなにも言わないところを見るとどうやら暗黙の了解らしい。
2008.9.3
翌朝6時、ほぼ定刻通り御蔵島に到着。宿に案内されて自分の部屋が空くまで休憩室でウトウト。7時半をまわると途端に慌ただしくなる。どうやらドルフィンウォッチングの午前の部が出発するらしい。同じ船でやってきた5人中僕を除いた4人全員がいきなり準備を始めるから驚いた。乗り物酔いのしやすい体質の僕は船旅で眠れたんだか眠れてないんだかの状態であろうことを予想して午前は周辺の探検と睡眠に専念。
さて午後2時にようやく初ドルフィンウォッチング。船で島を一周しながらイルカを探す。すぐに思っていたほど優雅なエンターテイメントでないことに気付く。
船長が「はい、そこにいまーす。入っていいよ〜」というなり僕らは飛び込んでイルカの群れに向かって全速力で泳ぐ。もちろんイルカ達が僕らに気付いて周囲を何度も廻ってくれることもあるが、一瞬で通り過ぎていってしまうことも多い。そしてイルカがいなくなったら船に戻ってまたイルカを船から探す。これを2時間のあいだに何度も繰り返す。そう、実は過酷なスポーツなのだ。
そして自分は1時間ほど経過したところで早くも波酔いが・・同じようにドルフィンウォッチングの船と何度かすれ違ったが、よくみるとその甲板には寝そべっている女性の姿が。隣の船が1メートルも上に見えるような波だったから。一般人(自分は一般人以下)が酔うのも不思議ではない。聞けばご一緒した大学生ぐらいの女の子たちも前日来島してドルフィンウォッチングに行ったら、酔って全然楽しめなかったという。これから御蔵島に来る人には初日のドルフィンウォッチングは外すことを勧める。
そんなわけでいまいち楽しめなかった一本目のドルフィンウォッチングだが例によって夕方は夕日を、夜は星空を満喫。
午後は二度目のドルフィンウォッチング。前日の3名とはうってかわって8名+スタッフ2名の10名という大所帯で、各自いい写真を撮ろうとイルカのまわりに群がるからこれぞまさに水中の格闘技。フィンで蹴られるのはもはや当たり前。からかうように旋回するイルカ達に着いていこうと人間もまた急激な方向転換を試みるから人同士もたびたび衝突。それでもこの日は体調万全で挑んだため波酔いに苦しめられることもなく、いい写真がたくさん撮れた。波酔いがないとなんて楽しいんだろう。
で、その人達が言うには9月のイルカは夏季のドルフィンウォッチングで人に慣れすぎてしまって、あまり人間の相手をしてくれないらしい。一方でゴールデンウィークに来ると、久しぶりに人間に会えてどんどん寄ってくるのだとか。ただもちろん5月は寒いからウェットスーツ必須だとか。
またこんなことも話した。リーダー格の男性も2回に1回は波酔いする体質らしいが彼は言う。
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「俺も一時期つらくて辞めようかと思った時期あるけどやっぱりイルカに出会っちゃったら辞められないよね」
同感。それに慣れてくればさっさと喉に指つっこんで吐けばあるていど楽になるし・・・という点でも意見が一致。ダイビングの楽しさを知りながらも波酔いが原因で辞めてしまう人も多いが、何事にも多少の障害はあるもの。それを前向きに捕らえられるかどうかで人生楽しめるかいなかが決まるのだろう。
「いやいや、ここが標高100mだとすると、展望台は400メートルはあんだ・・・」
「ううう・・・・おねがいしまーす」
冷静な判断と妥協は常に隣り合わせ。
車中「御蔵に来てくれてありがとな〜」と言ってひたすら話続けるおじさん。少し方言の入ったその言葉に、とりあえずうなずいてはみたものの、実はほとんど理解できなかった・・・。
そんなわわけで楽して、展望台へ到着。しかし、思ったほど風景はよろしくなかった。そこから1時間20分ほどかけて集落に歩いて帰ることとなる。
そして午後はラストのドルフィンウォッチング。直前に降った雨のせいか水の透明度が低く、波も高い。最初はいい写真が撮れそうにない予感もしたが、日の当たる側に移動してからはある程度の深さまで見えるようになった。途中、激突しそうなほど僕に近づいて来て僕の周りを一周してくれたイルカの親子。あとで撮った写真に写っているイルカの模様と宿に備え付けてある個体識別図を見比べたところ「けつしゃくれ」という名のメスの若者らしいことがわかった。おそらくどこの宿にもそのファイルがおいてあるのだろう。どのイルカにどんな特徴があるか、例えば、ひれに2つ傷がついている、とか、背中にサメにかじられた跡がある、とか。撮った写真と見比べてみるとまた違った楽しみ方ができるだろう。
夕方は例によって海に向かっているベンチに座って夕日を楽しむ。スタッフいわく、最近は雲がかかっていて夕日が沈むまで観れないのだそうだ。それでも、きれいな色の空が撮れた。遠く見えるは三宅島。
ちなみに、桟橋にいる人たちは僕と同じように夕日を楽しんでいるものだと思っていたのだが、どうやら波間にときどき顔を出すイルカ達の写真を撮っているようだ。見晴台からでもときどきイルカの尾ひれが見えた。
ちなみに昨年座間味に行ったときも思ったが一人旅は夜が長い。例によって何冊か本を持ち込んではいるが、旅先にまで来て普段と同じように部屋で読書なんてのもなんかいやなので、外に出て、また新たに星座をいくつか覚えてしまった。ちなみにStella Theaterの携帯サイトは星空の下で現在地と時間から今見える星座を調べるのに重宝した。
今回の旅で自分に合格点をあげたいのは、言葉を交わした他の旅行者達との最初のきっかけをすべて自分から作ったこと。
お昼どこいったんですか?
どこか面白い場所ありました?
他の場所にもよく潜るんですか?
そのカメラで結構撮れるもんですか?
普段もダイビングする人ですか?
カツ丼食べてきました。
今日は西に向かって歩きました。
いやー御蔵以外は行かないんだよね〜
撮れますよ〜見ますか?
ライセンスはあるけどまだ10本ぐらいしか潜ったことないんですよ〜
うん、すばらしい。きっとまた少し成長したぞ。俺。
一応ドルフィンウォッチングにも触れておくと、今回僕は、最後までウェットスーツを着なかった。9月の頭というもっとも水温の高い時期だけにできたことかもしれないが、他の参加者の中にはウェットスーツを着ていても寒がっていた人もいた。この辺は好みによるかもしれない。ウェットスーツを着ると浮力が増して潜りにくくなるからウェイトの装着が必須のようだ。ただ、イルカの写真を撮る場合、フラッシュは禁止されているためどうしても綺麗な写真を撮るには太陽光を当てにせざるを得ない。そのため、写真を撮るなら自然と水面付近のイルカを狙うことになり、結局深く潜る必要もないということになる。
最後は旅館の人などに見送られて御蔵島をあとにする。きっとまた来るさ。都内にあるイルカの楽園。



