2008年08月15日

デザインに慣れるデザイナー

デザイナーはデザインする際に少なからず自分のデザインに慣れてしまう。ここで言う「慣れる」とは決して良いことではない。経験が浅い人ほどその傾向が強く、多く経験を積んだ人ほど自分のデザインを客観的に見ることができるだろう。

「自分のデザインに慣れる」とは具体的にどういうことかというと、たとえば白地に黒い文字を置いたとする。真っ白の背景に真っ黒の文字を置いたらコントラストが強すぎるので、すこし灰色にするのだが、長くその文字を見ていると目が慣れてきてだんだんその文字が濃く感じてくる。そこでもう少し薄い灰色に変える、それを繰り返していって、気がつくと信じられないような薄い色で文字を書いていることがある。

そして、たとえばインパクトの強いオレンジを背景に強いたが、その前でデザインしているうちにそのオレンジに慣れてしまい、出したかった「インパクト」があまり表現できていないように感じてしまう、そこでさらにオレンジを強くする、ということを繰り返して、結果、目も当てられぬようなドギツイ色になってしまったりする。

ここまで極端ではなくても似たようなことはしばしば起こる。そして、こういう意図しないデザインをクライアントに提出してしまうのを避けるため、デザイナー達は期日に余裕があるなら、デザインが完成してから1日置いて、もう一度そのデザインを眺めるようにしている。そうするとだいたい「あ、色が強すぎるな・・・」とか「色のバランスが悪いな」とか自分のデザインを客観的に、よりクライアントに近い目線で目線で見ることができるのだ。

だから、いいデザインを提出してほしいなら決して期日を短くしてはいけない。

投稿者 masato : 2008年08月15日 14:13
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