Jリーグが始まってしばらくしたとき思った。「Jリーグがあと5年早く始まっていれば、僕のサッカー人生はもっと有意義なものになったかもしれない」と。なぜならそのときすでに、猛暑の中で水も飲ませずにひたすらダッシュをやらせるような古い体質のサッカー部に嫌気が差して辞めた後だったから。それでも同時期にサッカー部を辞めた仲間と昼休みにサッカーを楽しんでいたので、カズのプレーを真似したりしたものだ
「あと5年早ければ」と思ったのは、テレビ放映の影響の大きさを実感したからである。定期的に映像でいいプレーに触れることで、理想のプレーのイメージを描きやすくなるし、練習に対するモチベーションも維持しやすくなる。それまではサッカーのテレビ中継と言えば、トヨタカップや天皇杯、高校サッカーなど年に数えるぐらいしかなかったし、どれも単発だったため、どの選手がどんなプレーするかもわからずに漠然と観るるしかなかったのだ。
「そんなものは言い訳」という人もいるだろう。確かにそんな時代の中でも自分を磨いてきた人間もいて、中田英俊もその時代から生まれているのである。しかし、事実として、Jリーグが始まって十数年経った今の、ユースレベルの技術の高さは誰もが認めるところだし、やはり、映像を通じで模範となる姿に頻繁に触れられるということは、何事においても上達の近道になるのだと思うのである。
ここまでなら、所詮、サッカーという超メジャースポーツゆえにもたらされた改革であって、多くの人はそんな恩恵を授かることなく未だ試行錯誤しているのかもしれない。
しかし、ここ4,5年でそこにさらなる変化が訪れている。僕が、その恩恵を感じるのは、スカッシュというまずテレビで放映されることのないスポーツに触れるときだったり、他には、たまにギターをかき鳴らすときだろうか。
昔は本を買ってきてそこに書かれている通りに弾いて満足するしかなかった。そうなると、本当にこの弾き方であっているのか、指の運びは正しいのか、音の響きはどうなのか、所詮文字で書かれた本で、音や動きを表現しようとしても限界があるのである。しかし、今ではインターネット上を検索すれば、弾き方の解説とともに、音声ファイルをアップしてあったり、YouTubeに映像を投稿して弦の押さえ方から、指の使い方まで詳細に映してレッスンしている人までいる。まだまだ映像を発信できる設備を持っている人は少数派であるが、今後もっと増えていくのだろう。
もう「お金がない」とか、「教えてくれる人がいない」とか、これから少しずつ関係なくなっていくんだな。みんな言い訳してないかい?
投稿者 masato : 2008年01月14日 00:48


