Jリーグの入れ替え戦が終わって、サンフレッチェ広島の降格と京都サンガの昇格が決まった。2004年から始まった入れ替え戦はこれで3年連続でJ2のチームが勝利したことになる。
入れ替え戦において、このままJ2側チームの昇格が続くようだったら、自動降格チームを今の2チームから3チームに増やして、入れ替え戦を16位のチームから15位のチームに変更しよう。と主張する輩がひょっとしたら出てくるのかもしれない。しかしそれはあまりにも短絡的な考えである。結果的にJ2のチームが勝ち越しているとはいえ、Jリーグを年間通じて戦ったときにJ2で3位のチームの方が、J1で16位のチームよりも好成績を収められるとは限らないからだ。
入れ替え戦におけるJ2チームの勝ち越しの大きな要因、それこそが「勝者のメンタリティ」と呼ばれるものである。今シーズンを例にとって言うなら、サンフレッチェ広島は8勝18敗8分で勝率3割に対して、今日とサンガは24勝10敗14分で7割を超えているのである。この勝率の違いは試合中の選手の気持ちの大きく反映される。「流れ」とか「勢い」と言われるモノの正体がこれである。
例えば、シュートがゴールポストを叩いたとき、前者は「このままの方法で点が取れる」と考えられるのに対して、後者は「このままでは点が取れない」と考える。リードされてハーフタイムを迎えたとき、前者は「まだ45分ある」と考えられるのに対して、後者は「もう45分しかない」と考えてしまう。そして、そんな迷いの生じたチームの連携は簡単に崩れてしまうのである。
つまり入れ替え戦においては、「J1のチームは強い」というような気持ちに負けない限り、J2のチームはいつだって精神的に優位に立てるのである。



