2007年11月09日

誇れる仕事、誇れない仕事

一つの楽しみであるテレビドラマも、ドラマ好きの視聴者達が集まるコミュニティサイトをチェックしたり、動画共有サイトを利用することによって、退屈なドラマを一生懸命見続けるなどということもなくなってた。今クールも既にその対象を日テレの「働きマン」とフジテレビの「SP」に絞り込んでいる。

知っている人も多いだろうが「働きマン」は雑誌社に勤める女性編集者の物語。時には有名人のゴシップの現場をカメラに収めるために張り込むことも必要。人のプライベートを暴露する仕事に対して、編集者達が行き着いた結論が印象的である。

人から尊敬されることはないが、求められる。
売れなかったら雑誌がなくなる。
雑誌がなくなれば本当に書きたいことも書けなくなる。
誰かがやらなければならない仕事なんだ。

そして、奇遇なことに今読んでいる藤原伊織の本「シリウスの道」にも似たような場面が描かれていた。藤原伊織は電通に勤務して作家になった作家なので、作品の中には広告代理店の職場の様子がリアルに描かれる。そんなシーンの中の一つ。

この会社でも自分の意に反した仕事を一生懸命やっている営業の人達がいるかもしれない。そういう人たちは生活を誇るかなんて考えずに一生懸命働いている。それがあなたの給料の一部にもなっている。それでもそういう人たちを軽蔑するんですか?…

「誇れる」かどうかはなんとも言えないが、恐らく僕は好きな仕事をできている世の中では少数派なのだろう。しかしその周囲には、下げたくもない頭を必死で下げ続けている人や、良心の呵責を感じながらも生活のために必死で働いている人がいるのだ。僕等はそういう人たちを決して蔑むべきではない。そして、可能であればそういう人たちにもまた、「自分たちの仕事は必要なものなのだ」と胸をはって欲しいものだ。

投稿者 masato : 2007年11月09日 05:10
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