僕たちが小さかったころ、好奇心旺盛な子どもたちは、何かに興味を持つと、そのことを知るために親に尋ねたり、人によっては学校の先生に尋ねたりしたのだろう。当時はそういうことでしか好奇心を満たす方法はなかったのだ。さすがに虫眼鏡を持って道端のフンコロガシを一日中眺めているなんて行動が許されるほどの平和な時代はすでに終わっていたのだから。
しかし、人によっては父親が仕事でいそがしく、子供が起きている間に家に帰って来ないなどという家庭もあったるだろう。早く帰ってきたとしても、子どもの質問に対して納得の行く答えを用意できない親もいたのだろう。担任の先生に尋ねたとしても、「そんなことは知らなくていい」と突っぱねる先生もいたのかもしれない。あの当時の好奇心というのは、そうやって多くの部分を環境に依存していたのである。
ところが今はどうだろう。インターネットという、おそらく多くの家庭に備わっている設備と、その検索方法さえ知っていればたいがいの好奇心は満たされるのである。僕は思う。今の小学生、中学生たちが成人になったころ。好奇心旺盛な人と、そうでない人の知識量の差は、取り返しのつかないほどに広がっているに違いない。
投稿者 masato : 2007年09月03日 13:21


