2週間ほど前、見事に注文通りにカットしてくれた美容院のスタイリストが、髪をセットして言った。
「髪が細いから固いワックスでボリュームつけないと駄目ですよ」
髪が細い?え?
「髪が太い」と言われたことはあったが、「髪が細い」と言われたのは初めてだった。そんなことを思いながらも普通に過ごしていたのだが、一週間ほど前。風呂上りに鏡を見て驚いた。
頭頂部の髪が薄い・・・
水に濡れているせいでそう見えるのかと思って、乾かして再度見てみるが変わらず。
一体いつから?なんで今まで気づかなかった?
そう思って、3月に就職活動用に撮った証明写真と、4月の祖母の葬儀のときの写真を見直してみるが普通にしか見えない。
おかしい、何故突然?
最近何か変えたことがあったかどうか考えてみる。ワックスをやや固めのものに変えたぐらいしか思いつかないし、それがそれほど大きな影響を与えるとは思えない。慌てて同様の症状をネットで探してみること約30分。
「円形脱毛症」
爪に横スジ?
確かに左手の親指、人差し指、中指、薬指の爪の根元から1.2cmほどの妙なへこみがある。できた当初は気になったがその後はまた普通の爪が続いたので忘れていた。


爪は1ヶ月に3ミリ伸びる。つまり、1.2cmなら4ヶ月。
4ヶ月前・・・、ということは2月の終わり。精神的ショック。ショッキングなことと言われて思い当たることは30年振り返っても数えるほどしかない。そしてそのうち一つはつい最近。すべてが一つに繋がる。なるほど、これのせいか。
そういえば1ヶ月ほど前から歯を磨くときに歯が痛くなって歯医者に通っているのだが、医者が言うには、虫歯ではなくて歯の表面のエナメル質が剥げてしまったせいだとか。そしてこれもはっきりとした原因はわかっていないそうだ。
時として体は本人より正直だ。
さてどうしよう、いい機会だから一度坊主にするのも手かも。というか、絶対こっちのほうがショックだから・・・。
世界のスポーツ事情を見ると、どんな競技においてもその上位には、表音文字を母国語としている選手が多いように思う。もちろん、アルファベットを代表とする表音文字の言語の方が、日本語や中国語のような表意文字(または表語文字)よりも広く世界に普及しているのだから当然といえば当然かもしれないが、今回ふと思ったのは、使用する文字のタイプがその選手の能力に少なからず影響を与えているのではないか?ということ。
表音文字の代表であるアルファベットを用いた英語と、表意文字である漢字を使用する日本語を考えると、どちらも馴染みが深くて日本人にとってはわかりやすいだろう。
和訳や英訳をしたことのある人は知っている。同じ意味の文章を書いたときに英語のほうが日本語よりも長くなることを。そして、先進国の中で文字情報は日常生活から切り離せない存在である。それはつまり、本を読んでいるとき、新聞を読んでいるとき、サイトを閲覧しているとき、日本語圏の人よりも英語圏の人々の方が日常生活の中でより多くの眼球運動を強いられるということである。そしてそれが、多くのスポーツにおいて重要な要素である動体視力の向上に繋がり、アスリートとしての成績に影響を与えているのではないだろうか。
ちなみにこの説を裏付けるデータは一切ない。
最近よく話をする(といってもSkypeやSecondLife内での話だが)イギリス人がいる。彼は仕事で世界を飛び回っていて、さらに日本にも何年か住んでいたため各国の言語に堪能である。そして彼は同性愛者である。
時々「この本は女が表紙ってとこだけが嫌だな(笑)」などと言ったりする以外は、普通の好青年で話も奥が深く面白いので、英語に関する質問や日本の外から見た考え方を知りたいときは彼に尋ねる。先日「Chocolate cake」が食べ物以外の別の意味を持っているのかどうかを知りたくて彼に尋ねたら、彼は
「その言葉は時々黒人を表すことがある。でもそんな言葉は使わないほうがいいよ」
と教えてくれた。そしてこう付け加えた。
「世の中にはたくさんの黒人を現す差別的な言葉があって一番最悪なのは『nigger』、聞いたことあるだろ?それがイギリスやアメリカの現実だ。君は英語を話す国に生まれなくて幸せだと思うよ」と。
そしてさらにこんなことも言った。
「同性愛者を指す言葉も同じようなものだね、homo、gay、queer、queen、いろいろある。これに関しては日本はあまりいい国じゃないかも。」
それを聞いて納得いくものがあった。以前、日本に旅行に行きたいと言っていたゲイのイギリス人が、日本でゲイということをカミングアウトしていいものかどうか悩んでいたのだ。日本は他国から見ると同性愛者に対する差別がかなり強い国と映っているらしい。
いい機会だったのでもう一つ聞いてみた。
「ちなみにせっかくだから教えて欲しいんだけど、同性愛者を指す適切な表現はどれなの?」
「homosexualは少し堅いけど正しい表現だね。でもgayの方が親しみやすいかも」
「へぇ、じゃあ君の事を友達に紹介するときに、『彼はgayなんだよ』と紹介しても君は気分を害さないのかな?」
「全然問題なし。そもそも僕は手首に『Gay boy』ってタトゥー入れてるし。(笑)」
というわけで、タイトルに悩んだこともあり、今回はあえて「ゲイ」という文字を入れてみた。ちなみにGayJapanNewsなるサイトがあることも先ほど知った。今度ゆっくり読んでみようかな。新聞や報道番組をどんなに熱心に眺めたところで知ることのできない考え方に触れられるのかも。
※誤解を招かぬように付け加えると、僕は異性愛者である。



