2007年01月15日

土地の価値(SecondLife)

SecondLife(以下SL)の世界で生活をしていると、改めて現実世界の物の価値について考えさせられるときがある。その中でも特に興味深いのは土地の価値である。

現実世界において土地は命の次に価値のあるもの。もちろん土地の大きさによってピンキリなので一概には言えないのだが、とにかく僕はそういう印象を持っている。では、何故土地にそこまでの価値があるのだろう。そして、なぜ人は土地を欲するのだろうか。

とりあえず思いつく理由を挙げてみる。

・土地には限りがあるから
・人間は健康管理のために風雨をしのぐ場所が必要だから
・持ち運ぶことのできない自分の所有物を保管する場所が必要だから
・友人や家族とくつろぐ場所が必要だから
・土地を持つことがその人のステータスを表すことになるから

こんなところだろうか。ではSLにおいても土地の価値は現実世界のそれと同等に扱えるだろうか。少しSLのシステムを説明しよう。SLにおいては誰かが一つのサーバーを設置することによって512m×512mの土地が増えることになる(サーバーの形態によってはその4倍もありうるが)。つまりSLにおいては、投資をして土地を作ろうとする人がいる限り土地は無限に増え続けるのである。そしてもちろんSLの中で生活するアバターたちは風邪など健康を害することはない。また、アバターたちは10,000個のオブジェクトを常時持ち歩くことができ、IM(インスタントメッセージ)を利用してどこからでもオンラインの人と話すことができる。

つまり上に挙げた土地を必要とする理由のうちいくつかはSLの中では存在しないのである。ではSLにおいて土地の価値とはなんだろう。ステータスだろうか。とは言えステータスとなりうるのも、現実の世界で「土地は高価なもの」という前提があったからこそである。では、店舗としての価値だろうか、それとも好みの嗜好の部屋を作るためだろうか。もちろんそれらの価値もあるだろう。ただ、はっきりといえることはSLにおいて土地とは現実世界ほどの価値はないということである。

とはいえ、SLの中にその土地の価値をそのまま持ち込んでいる人も多く存在する。恐らく何人かは現実世界の感覚をなんの疑問も持たずにそのまま持ち込んで、またある人はSLにおける土地の価値はそこまでないと知りながら、それでもこれから入ってくる多くのユーザーが土地に魅力を感じるであろうことを予想して土地を手に入れているようである。

土地に限らず、SLの中ではそんな現実世界の感覚から来る錯覚は数多く存在する。一つ例を挙げると、会話しているときに相手が立って、自分が座っているとひどく気になる、などがある。もちろんSLの中では立っていても疲れるわけでもないので相手に椅子を勧めないのは必ずしも無礼にはならないと思うのだが、これは現実世界のマナーがそのまま引き継がれた例だろう。逆に無視されている感覚もある、例えば相手の方を向かないで話をしても特に咎められることはない。首の向きを自由に変えることは非常に面倒なので当然ではあるのだが。

どうやら価値や礼儀の中には、SLに入ったことで廃れていくものと維持されるものがあるようだ。果たして土地の価値はこれからどうだろう。僕はそんなSLの中で見える人間の心理に少し注目している。もちろん徐々に増えていく日本企業の動向にもである。

参考サイト
株式会社メタバーズ
投稿者 masato : 2007年01月15日 14:19
コメント

こんにちわ。さっそくBlog見てくれてトラックバックして頂いて、ありがとうございます。

なかなかの哲学者ですね☆
私は、SLの中で自分の才能を活かす方法を見つけつつあります。

昨日、LINZOOさんに「土地が空いたから、借りてみない?」ってASUKAのみんなに聞かれていたので、さっそく手を上げました!

ここから、私のSL人生が始まるような感じがします。
また、桃源郷でお会いできたらお話しましょう。

でわでわ

Posted by: Ryu Borgnine : 2007年01月18日 11:40

>Ryu
昨日、キャンパー(椅子に座って稼ぐ人)仲間のアメリカの女の子の知り合いの
ギタリストの人のためにシャツをデザインしました。
コンサートに来てくれる人に配りたいということだったのですが、
とはいえどんなギタリストなのか全く分からないのでデザインできないと言ったら
「コンサートに来てくれ」と言われたので日本時間の朝7時に起きて行ってきました。
その結果3色つくって、copy,transfer,modify権限付きでL$500で買ってくれました

すぐに翌日今度はライターを作ってくれと依頼され、
それもコンサートで観客に持たせたいということ。
それを本日作って、copy,transfer権限つきで先程L$700で買ってもらいました。
彼らが僕のつくったシャツとライターを配ってくれると約束してくれたので
いい宣伝になりそうです。

あと、その彼女の知り合いからまた仕事を頼みたいことを言われています。

>さっそく手を上げました!

すばらしい、ぜひ今度遊びに伺わせてほしい物です。
ちなみに自分はやはりせっかくなので日本に特化しない方向で生きて行こうと思います。
土地はまだ持つ気はないですね。
今は英語と技術アップ重視です。

Posted by: masato : 2007年01月23日 02:45
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