ここ数年、人の心理に非常に興味ある。もちろん人の心理のすべてを理解しようなんて傲慢な考えなど持ってはいないし、そんなことできる人間がいるとも思わない。ただ、人の行動はどんなものであれ、なんらかの理由があるとは強く思っている。
今回は、以前から気になっていたリストカット(といってもアムカやレグカを含めたすべての自傷行為)について、少し踏み込んでみることにした(自分も体験してみよう、というわけではない。興味はあるが傷が残るのは嫌)。数時間ほどリストカット経験者および、現在リストカットを繰り返している人のコメント、そしてそれに対する心理学者の見解などを読みふけってみた。中には真っ赤に染まった腕の写真をアップしている人などもいたので結構強烈だった。その結果自分なりに理解したこと。
・彼等は死にたくてリストカットをするのではなく、生きていることを確認したいからリストカットを繰り返すということ。
・彼等から剃刀やカッターを取り上げるのは彼等を追い詰めるということ。
・タバコの煙や酒に酔って周囲に迷惑をかける人は彼等を非難する資格などないということ。
なぜなら彼等は外に感情のはけ口を求めて他人に迷惑をかけることを嫌い、その結果矛先を自分に向けるのである。人並み以上の良心を備えているということだ。
※ちなみにリストカットが危険であることには変わりないので推奨はしてはいけない。
投稿者 masato : 2007年01月09日 02:02リストカット後の後始末をする人には多大な迷惑をかけると思いますよ。良心のある人に出来る行動ではないと思います。
Posted by: nori : 2007年01月09日 09:43>nori
それがよくある一般的な見方です。
で、それが彼ら(彼女ら)を苦しめるのですね。
世の中の人間すべてがnoriさんみたいに強くはないのですよ・・
ちなみに後始末をするのって誰ですか?
後始末って何のことを言ってますか?
彼ら(彼女ら)は床に落ちた血などは
もちろん自分で拭いて奇麗にするでしょうし。
周囲の人をいたずらに不安がらせないように
服を着ると見えない場所を切るのです。
ときどき深くきりすぎて
医者に行って縫ってもらったりするそうですが、
もちろんお金は払っているので、
医者への迷惑とは少し違いますよね。
まぁ、理解するのは難しいですね。
でも、理解しようとしないとできないということは確かですな。
自分で後始末が出来ればいいと思いますよ。リストカットして気を失うことになると、警察やら家族やらを巻き込み、その後始末って言うのは家族がしなければならないですからね。家族は病院やら警察やらに行って色々な手続きをしなければならないし。そういうことにならなければいいんじゃないですか。
以下個人的な見解ですが・・・。
>それがよくある一般的な見方です。
>で、それが彼ら(彼女ら)を苦しめるのですね。
一般的な見方かどうかはわかりませんけど、リストカッターのことを理解しようとするほど世の中の人は暇ではありませんよ。みんな自分の生活で精一杯です。みんなに理解されないのは当然のことです。リストカッターに限らず自分のことをみんなにわかって欲しいというのは土台無理な要求です。みんなそんなに暇ではありませんから。
私が思うに、リストカットをする人たちは、自分や相手に求めるものが高すぎると思います。
自分の生まれた環境や才能などを知れば、自分にどれほどのことができるかということが大人になるとわかると思うんですよね。タイガーウッズみたいになるには卓越したゴルフの才能が必要なのです。でもなかなかみんななれないんですよ。だから自分の出来る範囲でやるんです。
楽して豊かな生活がしたいと思っても、資産家の家にでも生まれなければ無理です。だからみんな額に汗して働くのです。
それなりの大人になれば自分の才能がわかり、自分の出来ることがわかるはず。だから自分の出来る範囲で出来るだけのことをやればいいんです。悪い言い方をすれば妥協ですけどね、でもゴハンを食べるためにはそうする以外仕方ないんですよね。ゴルフの才能もないのにゴルフのプロになろうとしても、湯水のようにお金を使うだけで生活が成り立ちません。
身の程を知り、身の丈にあった生活をする。これが一番大事なことです。
リストカッターやメンヘラーといわれる人たちは、理想が高すぎると思うんですよね。そのギャップで苦しんでるように見える。自分に求めるレベルを下げればいいんじゃないかなと思います。それが難しいといえばしょうがないんでしょうけど、生きるためにはそう思うしかないんですよね。世の中99%の人がそうしてますし。
私は強くなんかありません。己を知り、身の丈にあった生活をしているだけです。もちろん努力は怠ってはおりません。だからといって血のにじむような努力をしてるわけではありませんが、生活できるくらいの努力をしています。人間それでいいんですよ。それが強さなんでしょうかね。それは当たり前のことだと思いますが。
Posted by: nori : 2007年01月09日 12:36>nori
うわ、長いですねー
ホントありがとうございます。
>リストカットして気を失うことになると、
>警察やら家族やらを巻き込み、その後始末って言うのは家族がしなければならないですからね。
>家族は病院やら警察やらに行って色々な手続きをしなければならないし。
>そういうことにならなければいいんじゃないですか。
ええと、リストカットして気を失うってのは結構まれなことのようですよ。
もちろんそういうことがないとは言えませんが、
あと、死ぬ気がなくてリストカットしているのですが
もちろんリストカットは危険なことですから
意図せず深く切りすぎてしまって死んでしまうことも稀にあるらしいです。
でも、まぁ、家族に病院に連れて行ってもらうことを
「多大な迷惑」と言ってしまうのは少し僕は抵抗ありますね。
そんなこといったら今の僕は家族に多大な迷惑かけ続けていますから(笑)
でも、少し視点を変えるとですね、
そういうリストカットをするような人間に育ったのもその環境によるところが大きいと思うのですよ。
リストカット経験者の半数以上が性的虐待の被害者であるという話もありますし、
(ソース:Wikiedia「自傷行為」)
つまり、その人の育ってきた環境、特に家族の影響は大きかったのだと思います。
そう考えると家族に病院やら警察へ行ってもらうことが「迷惑」と
単純にその一言では片付けられないような気がしますね。
>自分のことをみんなにわかって欲しいというのは土台無理な要求です。
言いたいことはなんとなくわかりますよ。
ただ、僕ならこう言いますね。
「自分のことを”すべて”わかってもらおうなんて無理な要求」と。
わかろうとしても、それはすごい難しいけど
それでも理解しようとすることは大切だと思いますし、
それによって人間関係って改善して行くのだと思いますね。
というか、noriさんだってそういう生き方してるでしょう?
>みんなそんなに暇ではありませんから
そうなんですか?
まぁ、忙しい人もたくさんいると思いますけど
自分以外が見えなくなるほど忙しいとは思えませんよ。
とりあえずスカッシュやる時間や、サッカーや時間や、のんびり読書をする時間のある僕は
「そんなに暇ではない」とは言いたくないですね。
自分のすべての時間を使ってそういう人たちを理解しようなんて
美しい人生を送る気はありませんけどね。
>リストカットをする人たちは、自分や相手に求めるものが高すぎると思います。
どうなんですかね、これはちょっとわからないな。
>でもなかなかみんななれないんですよ。だから自分の出来る範囲でやるんです。
同感ですね。よく聞く「努力は報われる!」なんて言葉は
その人がもともと能力に恵まれていて成功したから言えることですしね。
>リストカッターやメンヘラーといわれる人たちは、理想が高すぎると思うんですよね。
ちょっとこの辺は僕にはわからないですね。
そうかもしれないと思う部分はありますが、
それでも、そう単純にくくってしまうのは少し抵抗がありますね。
> つまり、その人の育ってきた環境、特に家族の影響は大きかったのだと思います。
> そう考えると家族に病院やら警察へ行ってもらうことが「迷惑」と
> 単純にその一言では片付けられないような気がしますね。
これは個人の思想によるところが大きいと思いますが、私はそうは思いません。確かに生まれてきた環境が劣悪なために、人格が曲がることもあるでしょう。でもそれを家族や自分の置かれてきた環境のせいにするのは大人気ないと思います。その理論が成り立つなら、親は一生涯子供の後始末をしなければならないでしょう。ただし、やんごとなき事情の場合は別です。自分ではどうしようもない病気とか災害の場合には助け合いは必要です。
> まぁ、忙しい人もたくさんいると思いますけど
> 自分以外が見えなくなるほど忙しいとは思えませんよ。
自分の親しい人がリストカットしたら、それはもちろん放っておけないです。ただ社会全体がリストカットの人に気を配るということは土台無理な話ということです。私の知る限りのメンヘラーの人たちは、どうも自分の置かれた状況を社会のせいにして、社会全体が一丸となってメンタル的な問題に取り組むべきだという考えを持つ方が多いので。まぁ私の知る限りですけどね。自分が直面した困難は自分で乗り越えるのが基本だと思いますけどね。
余談ですが、心の病は大きな問題ですが、私自身がもっと大きな問題だと思うのは、心の病でもないのに心の病を隠れ蓑にして、生活や仕事を投げ出す「擬態うつ病」だと思います。原因は3つあると思います。
1.メディアがうつ病を過剰に報道しすぎる。
メディアがうつ病をあたかも「心の風邪」というように誰にでもなりうる病気でたいしたものではないと報道している。うつ病の方に対する偏見を防ぐためであろうが、この認識が世間一般に広まったのをいいことに、うつ病を装い、仕事や普段の生活を投げ出すものが入る。
2.医師が簡単にうつ病と診断する
うつ病は脳内のセロトニンといわれる物質の以上分泌が原因だが、問診だけでうつ病と判断する医師もいるらしい。もっと精密な検査をするべきである。
3.生活が豊かになった
昔は働かなければ食べていけなかったが、今は親の世代が豊かなので、いざとなれば「親」という楽園に逃げ出せばいい。食べることに困る時代ならば、うつ病を装って簡単に仕事を投げ出したりはしない。
本当にうつ病で苦しんでいる人がいる中で、上記のようなことをやる輩もいる。本当に腹立たしい。本当のうつ病の人たちのためにもっと医療費が使われるべきなのに、擬態うつ病のものたちのためにほとんど遣われているような気がしてならない。
すみません・・・余談でしたね。
Posted by: nori : 2007年01月09日 18:06>ただし、やんごとなき事情の場合は別です。
>自分ではどうしようもない病気とか災害の場合には助け合いは必要です。
その通りですね。
ただ、そういう表現を用いると、その「やんごとなき事情」ってのが
どこからどこまでほ指すか?という問題になってくる訳ですね。
そして「病気」とは一体なんなのか?「健康」とは?ってわけです。
必ずしも医者が「病気」と判断したら「病気」というわけでもないですよね。
メンヘラーが「病気」として認められるようになったのも最近のことでしょうから。
技術が進歩してきたことによって「これは病気だ」と判明する症状もまた多いですよね。
多重人格なんかも最初は狂言だと思われていたそうですし、
まぁ、医者を責めることはできないですけど。
とにかく、世の中に「病気」と認められない病気になってことで
苦しんでいる人もまだたくさんいると思うんですよね。
>自分が直面した困難は自分で乗り越えるのが基本だと思いますけどね。
うーん、この意見もすごいよく聞く意見で
メンヘラーの方々が聞いたら嫌悪しそうなのですが。
そうですな、こんなんでニュアンスが伝わるかどうかわかりませんが、
今回いろいろな心理学者の見解を読んでいる際にこんな例えがありました。
「戦車のような武器を持っていても
ライオンの前に立てないような臆病者も確かに世の中には存在するが、
丸腰の人間にライオンの前に立つことを求めてもそれは不可能。
そんなことを強いても、余計深い傷を負うだけ。」
頭ではわかってもなかなか理解しずらいですよね。
人はどうしても自分の心や能力を前提として
人の心や行動を理解しようとしてしまいますから。
>心の病でもないのに心の病を隠れ蓑にして、
>生活や仕事を投げ出す「擬態うつ病」だと思います。
その問題は確かにありますね。
うーん、自分のこと言われているみたいで本当に反論しずらいのですけど(笑)
>本当にうつ病で苦しんでいる人がいる中で、
>上記のようなことをやる輩もいる。本当に腹立たしい。
>すみません・・・余談でしたね。
いやいや、よくわかりますよ。
僕が懸念しているのはむしろその考えの先ですね。
今はいろいろ税金や医療費の負担や社会保険などその使途が以前よりも注目されていますよね。
確かにメディアがメンヘルを取り上げる回数が増えているような気もしますが、
その一方ではnoriさんのおっしゃるようなメンヘルに対する厳しい目も増えていると思うのですよ。
そういう雰囲気が世の中に蔓延することによって
自分が苦しいのにがんばってその症状を隠して続けてしまう
そんな世の中にはなって欲しくないなって思います。
視点を変えるとそれは「擬態うつ病」を増やすことにもなりかねませんが・・
それは難しいところです。世の中の病気がすべてレントゲンに写るようなものなら
わかりやすくて防げるかもしれませんがね。そうではないので。
ただ、メンヘラーにとって一番苦しいのはその症状よりも
「周囲の人から見ると普通の健康な人間に見える」ということ、
そして「頑張ろうと思うと頑張れてしまう」ということだそうです。
まぁ、これは僕が今の状態になる過程でずっと経験したことなので間違いないと思いますけど。
彼らが安心して生きられる世の中ってのは、
やっぱり「擬態うつ病」の蔓延する世の中になってしまうのでしょうね。
うーん、気がつくと少しリストカットから脱線してしまったようだ。
Posted by: masato : 2007年01月09日 18:56


