2006年10月30日

ラザロ兆候

1997年10月から2006年6月までの期間に、ドナーカード・シールを所持していたと日本臓器移植ネットワークに情報が寄せられたのは1121件、そのうち713人は脳死での臓器提供意思を表示していたが、提供指定施設ではない施設にいたり、脳死判定が間に合わなかったりしたため、実際に脳死判定段階に至ったのは212人、さらに家族の承諾が得られなかったり、脳死でなかったりして、そのうち臓器提供に至ったのは47人だという。

そんな記事を目にしたので、今回は脳死者からの臓器提供の是非を問う鍵となるラザロ兆候について僕の考えを書いてみる。ラザロ兆候とは臓器を摘出する際に脳死者が手足を激しく動かしたりする現象のこと。そんため臓器摘出の際にはラザロ兆候を抑えるために麻酔や筋弛緩剤を投与するのが一般的なようだ。

臓器移植に関する意見を見聞きしていると、脳死移植に反対する人は、このラザロ兆候を脳死者が痛みを感じている結果と主張し、脳死移植に賛成する人は、ラザロ兆候は脊髄反射であると主張するのことが多いようだ。

僕は脳死移植に賛成する立場の人間であるが、実はラザロ兆候が脊髄反射であろうが、脳死者が痛みを感じた結果だろうがどちらでもいいと思っている。これは人それぞれ考え方が違うので「痛みを感じるなら嫌だ」という考えも尊重したいとは思うのだが、とりあえず僕が脳死になった場合は遠慮なく臓器を摘出してもらって構わない。なぜなら痛みを感じていようがいまいが一生眠ったまま家族の世話になるのなら、さっさと死んで他の人の役に立ったほうがいいからである。例え脳死者が痛みを感じていようとも、摘出の際に麻酔や筋弛緩剤を投与してくれるなら安心である。

投稿者 masato : 2006年10月30日 12:17
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