2006年09月12日

彼は頑張っている

彼は頑張っている。もうどれくらい走り続けたのだろうか。1年だろうか。2年だろうか。正確なことはわからない。なぜなら彼が走り始めたとき僕はこの場所にいなかったのだから。ただ、この二週間程の間、彼は一箇所から動いていないのは確かである。それでも1秒ごとに次の一歩を進めようとしているのが遠目からでもわかる。

今、時計の針は3時37分43秒を指している。確か午前だったと記憶しているが、それについてももう自信がない。それぐらい彼がこの場所から動けなくなって時間が経っているということだ。なんにしても彼はこのコース最大の急勾配を超えることができないでいるのだ。一体いつやって来るのだろうか。もう限界かもしれない。恐らく僕が手を貸さない限り永遠にやって来ないのだろう。

3時37分44秒は。

投稿者 masato : 2006年09月12日 23:04
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