2004年10月31日

素敵なチーム

今日は午後に渋谷でサッカーの試合だった。今回は対戦相手を募集しても思ったより数が少なく、相手が決まったのは木曜日になってからである。そのチームはメールの最後にこうあった。

「耳の聞こえないチームですが試合に関しては問題ありません。よろしくお願いします。」

サッカーでは周りの声というのは重要である。背後からボールを取りに来る相手について、他の味方が「行ってる!」と声を出して教えてあげるのは基本的なことだからである。だから「問題はありません」とは書いてあってもしっかりとした試合になるのか正直不安であった。

グランドに着くと、ウォームアップをしてから、相手の代表者と言葉を交わす。ジェスチャーを交えながらではないと言葉が通じない。何分ハーフなのか、審判はどちらが出すのかなどを確認する。

試合が始まった。相手の耳が不自由だからといって手加減するような失礼な輩はウチのチームにはいない。強くても弱くてもみんな全力でぶつかるのである。しかし、彼等は普通に強かった。玉際も激しく、当たりも強かった。心配していたコミュニケーションは手話を交えて会話をしていた。距離が離れていても正確に会話ができるという点ではウチのチームよりもコミュニケーション能力は優れているかもしれない。

結局試合は中盤のプレスと展開力で終始優勢を保ったウチのチームが1試合目は1-0、2試合目は2-0での勝利だった。

それでも更衣室で着替えながらメンバーと言葉を交わした。「あいつらはすごいよな・・・」。今日参加した12人の共通の感想だったと思う。彼等は人にあって自分達にないものをしっかりと認めたうえで、自分達にしかないものを最大限に活かして、僕らに挑んできたのだ。それを思うと、込み上げてくるものを感じる。試合前にわずかながら不安になった自分を恥ずかしくさえ思う。

もし小さなコンプレックスで凹んで悩んでいる人がいたなら、今日の試合を見せてやりたかった。
今日の試合とこの気持ちは忘れない・・・・というか、忘れるな!
自分に言い聞かせてみる。

投稿者 masato : 2004年10月31日 21:01 | トラックバック(0)
コメント

何か胸の奥でキュ〜ンとなった、
僕は熱い思いが込み上げると、
良くこういった胸の熱くなるものを感じる、

僕らにとっては重大な事でも
彼らにとっては何でも無い事なのだろう、
きっと。。。

Posted by: KON : 2004年11月04日 01:31

そうですね。彼等にとっては普通のコト。
だからこそ余計にすごく感じてしまうのですね。

Posted by: masato : 2004年11月04日 05:18

聴覚障害者を題材にしたドラマ、映画をいくつか見たけれど、いつも、「言語を覚えること」が凄いと思う。普通の人は耳から這いいてくる言語から覚えていくわけだけど、聴覚障害の人は視覚のみ。大変なことだけど彼らにとっては普通のことなんだよね・・・。他の感覚が鋭くなって、自分らとなんら変わりなく生活しているんじゃないかなと・・・。

Posted by: チィ・チャン : 2004年11月06日 01:28
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