あまり旅行というものをしたことがないのだが、都心でずっと生活しているとストレスが溜まるのか、なんとなく海沿いを走っている列車に乗りたくなった。
そんな妙な理由から夏休みを利用して青春18切符を使った貧乏旅行にでかけることにした。
そのときのことを忘れないうちに書いておきたい。
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1日目(2003年8月27日)
仕事が終わった後の午後10時過ぎ、新宿のホームで列車を待つ。旅のスタートを飾る23時09分新宿発「ムーンライトえちご」に乗車するためである。ちなみにこの列車は「特急」ではない。「特急」であれば青春18切符では乗車できないからだ、青春18切符で乗車が可能なのはあくまでも「普通列車」。この列車は全席指定のため指定席件(500円)が別に必要なのだが一応「普通列車」なのだ。
22時50分ホームに列車が到着。お世辞にもキレイとは言えない国鉄時代の列車である。席に座って辺りをみると、夏休みのせいかカップルで旅行に行く人が多いようだ。1人旅はこういうときちょっと寂しい。仕方ないので友人の何名かにこれから旅に出ることをメールする。早いレスに気を良くしてなんかノって来た。
とりあえずこれで明日の朝には新潟に到着しているハズだ。なんかワクワクしてきた!
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2日目(2003年8月29日)
翌朝午前4時55分。定刻より3分ほど遅れて新潟に到着!なんてったって夏なのに寒い。上着を持って来て本当に良かった。新潟に到着した感慨にふける間もなく向かいのホームに停車している4時58分発羽越本線村上行きに乗り込む。ここから先は列車のドアはすべて手動。ボタンを押して開けなければならない。慣れない操作なので最初は少し戸惑う。
村上の駅が近くなってくると、他の客たちが立ち上がって前の方へ歩き始める。実は村上の駅での乗り換えは同じホームで同じ線路。つまり前の方へ行った方が次の列車の席を確保するための好スタートが切れるというわけ。事前に下調べをしておいたので自分も前の方へ。村上駅へ着くとすぐにダッシュして無事に次の6時03分発羽越本線酒田行きのボックスシートを確保。このあたりにくると1人でボックスシート4人席が当たり前らしい。
村上を出発して10分もするとついに視界に広がる日本海。空が曇っていたのは少し残念だったけど、それでも日本海を見るのは何年ぶりかな。う〜んうれしい!これぞ旅!
このあたりはちょうど学生達の朝の時間と重なっているようで、大量の高校生が乗って来た。東京で見る高校生と大して変わらず、どこでも女は朝から元気なのだ。
酒田に到着すると次の列車まで1時間程の間に駅前のコンビニで朝ごはん。海まで行きたいと思ったが少し遠いようだ。ここから秋田までの間は、昨日の夜ほとんど寝ていなかったこともありウトウト・・・この頃には尻が痛くて、その痛みと戦いながら半分眠ったまま秋田に到着。
秋田から先は進路を東に変え、盛岡を目指す。まずは奥羽本線で大曲へ。大曲から盛岡までの田沢湖線はなんと1 日に2,3本しかない。列車が来るまでの間、駅前で昼ごはんを食べたり、列車の写真を撮って時間を潰す。
田沢湖線に乗ってしばらく走ると。ついに雨が本格的になって来ました。それでもこの田沢湖線の景色は絶景。特に田沢湖〜赤淵間。民家がほとんど見えない上に長い。なんと駅間は18kmだそうです。
16時46分。ようやく本日の目的地盛岡に到着。駅前のビジネスホテルでようやく横になる。
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3日目(2003年8月28日)
午前5時起床。東京ほど電車の本数が多くないので早起きしないと1日にすすめる距離が限られてしまう。駅前のコンビニで買った朝食を食べながら列車が来るのを待つ。盛岡から好摩まではJRではなく「IGRいわて銀河鉄道」を利用する。したがってこの区間は青春18切符では乗れないので普通に切符を購入。つまりワープと呼ばれる青春18切符ユーザお馴染みのワザである。
ここから乗るいわて銀河鉄道は花輪線直通であって、その花輪線は今回の旅で田沢湖線に続いて乗ってみたかった路線である。もちろんボックスシートで絶景である。午前6時59分に出発して1時間程して安比高原のあたりに来ると霧がかかってきてなんとなく空が近くなってきた。つい降りて走り出したくなる。しかしそれができないのが時刻表と戦う今回の旅。それでもまさに高原の中を走っているといった景色に感動。
10時。大館に到着。すぐに奥羽本線に乗り換えて弘前を目指します。10時51分に弘前に到着すると駅前のミスドでドーナツを買って11時17分五能線直通奥羽本線鯵ヶ沢行きへ乗車。五能線は今回の旅の最大の楽しみである。これに乗るためにすべての予定が組まれたといっても過言ではない。
鯵ヶ沢の駅が近付くと。おお!久しぶりに見えました日本海。しかも今日は天気もいい。乗っていた列車は鯵ヶ沢止まり。次の列車までの1時間強の間海まで散歩をすることにした。
駅から10分ほどで浜へ到着。おおおぉ。やっぱり電車からガラス越しに見るのとは違う。北に向いているので右には津軽半島がうっすらと見える。空も青く、しばし大海原を堪能。
鯵ヶ沢の駅に戻って30分ほどすると次の列車がようやくやってきた。この列車で今度は深浦止まり。五能線だけで3本の列車を乗り継づわけだ。列車が走りはじめるともう海が近い。一番近い場所では線路から5メートルもないだろうか・・・。ほとんど浜辺を走っているような感じである。深浦の駅で15分ほど待って次の東能代行きに乗り換えた頃には日が傾いて来て、おそらくこの場所にあと2時間も留まったなら最高のシーンがカメラにおさめられるな〜と思いながらも、そんなことをしたら今日中に目的地の秋田に着くことができないので断念。
それでも傾きかけた太陽の光が波に反射する光景に感動。何度も列車の窓からカメラを構える。いい写真をなんとか撮ろうと夢中になっているうちにだんだん海から離れて行ってしまった。五能線の終わりが近付いて来たのである。いつかまたこの列車に乗ろう!・・と心に誓う。
17時25分、五能線の終点であり、バスケの街でもある東能代に到着。なんと駅構内にも「バスケの街」とでかでかと書いてある。ここから秋田までは奥羽本線で下るのみ。この時間になると外の景色を楽しむ程の明るさもなく、のんびり人間観察。東京の人と大して変わりはない。秋田美人らしき人もいない・・・
18時53分、ようやく本日の目的地の秋田に到着。実は前日にも通っているのだが乗り換えで通っただけ。でも今度もあまり駅前を楽しまずにでラーメンを食べてからホテルにチェックインして明日に備えて爆睡!
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4日目(2003年8月30日)
例によって起きたのは6時頃。予定通りに行けば今夜には川崎の自宅に着いているハズ。なんか信じられない。7時05分、秋田を出発。一昨日はほとんど眠っていたこの列車、この日は右側にずっと海が見える。天気も良くて空もキレイ!最初の予定では酒田で村上行きのの列車に乗る予定だったが酒田は一昨日も駅前をぶらぶらしたので、先に鼠ヶ関行きに乗って、鼠ヶ関という降りたこと無い街で次の列車を待つことにした。
鼠ヶ関に到着。終点なのに降りたのは自分を含めて4人。一人は地元の人らしい。あとの2人は友達同士で旅行に来てるようで、改札を出るとすぐにベンチに横になって眠り始めた。彼等も次の村上行きをここで待つつもりらしい。次の列車まで約1時間半、どうやら近くに灯台があるということなのでそこまで歩くことにした。駅員にもらった案内図を参考に散歩コースを行く。10分ほど歩くと海が見えて右手に灯台が。波の打ち寄せるコースを歩いて灯台にたどりつく。沖には粟島がうっすらと見える。しばらく波の音と塩の匂いに囲まれてたそがれてからゆっくり駅まで戻る。駅の近くに駄菓子屋を発見。この時間で開いているのが少々不思議だったが、やはり都心と違って朝が早いということか・・・
10時30分、再び羽越本線で村上を目指す。11時27分に村上に到着。実はこの村上の駅は直流区間と交流区間の切り替え駅だそうです。これを知っていると電車の旅がまた楽しくなる。次の列車まで40分ほど。駅前のJASCOで弁当を買ってきて駅前に座ってのんびり食べる。
12時19分、村上の駅を出発して坂町で途中下車。ここから米坂線で米沢を目指す。本州を西から東に横断するのだ。列車が発車する時間までしばらく坂町の駅前で時間をつぶす。駅前はコンビニぐらいしかない・・・。
坂町の駅を米坂線で出発。大きな川に沿って走る景色はカンドーもの。少しずつ川の幅が狭くなっていく様子まで見れる。何度か窓からシャッターを切るがなかなかいい写真が取れない。もっと技術を磨かねば。
米沢の駅に到着。さて次の列車までは1時間40分程・・・・近くに海もない、時間がもったいない。しかたがないので福島まで新幹線でワープすることにした。この旅2回目のワープである。ちなみに「特急券」と「青春18切符」との併用はできない。しょうがないので「乗車券」もあわせて買う。このワープのために1400円のロス。1時間半を1400円で買うのは安いのか高いのか。
30分程で福島に到着。ここからは地道に帰ることになる。東北線→宇都宮線→埼京線→田園都市線と乗り継いで10時半頃に川崎の自宅に到着。いや〜いったい何時間列車に揺られていたことか。
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さて、今回の旅は良かった。ちょっと時間に押されすぎるところはあったけど、その代わりたくさんの路線に乗ることができた。次回は北海道に言ってみたいものだ。もちろん海外にも行きたいけど(笑)



