2013年3月11日

文化にない単語を覚える方法

英語を勉強していて知らない単語の意味を調べると、必ずしもその辞書で説明している内容が知っていることとは限らない。

たとえば「windowsill」という単語。辞書で調べてみると「窓台」なのだが、あまり日本では一般的でないように思う。少なくとも僕は「窓台」という言葉が会話の中で出てきたのを聞いたことがない。ひょっとしたらアメリカではどこの家庭にも存在するものなのかもしれないが、少なくとも僕の実家にそれらしいものは存在しない。

同じように以前洋書を読んでいたら「pockmarked」という単語が何度か出てきたので調べてみると「あばたのような」とあった、しかしその「あばた」というのが何のかわからない。どうやら日本でもかなり昔に使われた言葉のようだ。

こういう文化的に接点がない単語を覚えるのはなかなか難しい。単純にその日本語の訳を覚えてもその言葉を理解していることにはならないだろう。

こんなときはGoogleの画像検索をお勧めする。「windowsill」で画像検索してみよう。きっと「窓台」という言葉で覚えるよりもずっと理解しやすいはずだ。

2013年1月17日

発音 「walk」の「オー」

今回も発音の話。英語の勉強を始めたばかりの人と話していてわかりにくいのが「work」と「walk」の発音。おそらく話している本人もその違いをはっきり認識していないのかもしれない。発音記号をみると「work」は(w?'?rk)「walk」は(w?'?k)である。

前回の記事で描いたように「work」の(?'?r)の音は「アー」ではなくむしろ「ェア」だと覚えていれば「work」に関しては問題ないはず。むしろ「walk」の(?'?)の発音が意外と厄介。「work」と「walk」であれば聞いているほうもそれほど混乱しないが、「bald」(b?'?ld)と「bold」(bo'uld)だったりすると意味的にも「はげ頭の」と「大胆な」なので一歩間違えると命取りである。(笑)

(?'?)は、発音としては「オー」と教わったかもしれないが、「アオ」に近い発音をしたほうが無難だろう。そのほうが(o'u)との違いが明確になりやすい。個人的にはイギリス英語のほうがより(?'?)を「アオ」と発音することが多いようだ。(実際、これを僕に教えてくれた人もイギリス人である)

walk→「ワォク」
because→「ビカォズ」
bald→「バォルドゥ」

どうだろう。これで(i)と(?'?r)と(?'?)の発音が改善されたはず。常に意識して発音できるようになれば、かなりネイティブっぽくなるはずだ。しっかり発音記号まで見るようにしよう。

2013年1月15日

発音 girl と star の「アー」

今回も発音の話。たとえば次の2つの単語の発音

star
girl

両方ともすでに日本語にもなっていて、カタカナで書くと「スター」と「ガール」で「アー」の音は同じように見えるかもしれない。しかし、実際にはこの2つの発音は異なるのだ。

何よりも発音で大事なのは、正しい発音をするよりも前に、「違う発音」は「違う発音」と意識して発音することだ。

たとえばアメリカ英語とイギリス英語で発音が違う部分はいくつもあるし、同じアメリカ、イギリス国内でも地方によって発音は異なる。そんな異なる発音の人同士が出会って会話をすると、もちろん最初は戸惑うが、時期に慣れる。なぜなら話しているうちに「この人はこの音をこういう風に発音するのか」と、その一貫性が見えてくるからである。

しかし一貫性のない発音をしていると相手は永遠に混乱しつづける。たとえば、「girl」の「アー」と「star」の「アー」を同じように発音していたりするなど。

次の2つの単語はもっとわかりやすいかもしれない

star
stir

あまり馴染みがないかもしれないが2つ目の単語もすでに日本語になっている「ステア」「かき混ぜる」という意味で、カクテル作りなどの経験がある人は「シェイク」「ステア」というように作り方の一つの言葉として定着している。

さてこの「stir」の「エア」がgirlの「アー」と同じだと言ったら、「girl」に対する考え方も少しは変わってくるだろうか。実際にそれぞれの発音記号を見てみよう。「stir」(st?'?r)、「girl」(g?'?rl)。どちらも(?'?r)となっている。この発音は「アー」よりも「エア」を滑らかに発音するイメージである。


つまり「girl」は「ガール」ではなく、どちらかといえば「グェアル」なのである。

よく使う単語のなかで同じ発音は「work」にも言える。「work」も「ワーク」というより、むしろ「ヲェアク」である。

他にもworldなどがこれにあたる。今まで漠然と「アー」と発音していたものが本当にそれであっていたのか見直してみよう。


2013年1月 3日

東京英会話倶楽部

英語に限らず、言語の上達には話すのが一番。自己紹介のフレーズを一通り覚えたら英会話サークルに参加するのをお勧めする。というのも、やはり誰かと話すと「もっと思いを伝えたい」と思うだろうし、また同じように英語を勉強している人にも出会えるので刺激になるし、お互い勉強法も教え合えるはず。

ここ5年ほどそこらじゅうの英会話サークルに顔をだして、それぞれのいいところ悪いところが見えてきたので、少しずつ紹介していきたいと思う。

今回は最初なので、おそらく「英会話サークル」と検索すると最初に引っかかる「東京英会話倶楽部」から。

こちらは都内だけでなくそこらじゅうで毎日開催されいているサークル。参加料は500円。テーブルは初心者テーブル、初中級テーブル、中上級テーブルに別れていて、MCと呼ばれる進行係が全体を仕切っている。ネイティブスピーカーは参加費が無料となっているのだが、ネイティブスピーカーがいることは残念ながらほとんどない。ある意味初心者にとっては気楽かもしれない。

どの会場も同じメニューに沿って勧められる。まず最初は「Break the Ice」と呼ばれるもので、向かい合った人と1分ずつMCが与えるテーマについて一方的に話す。この間、聞いている人は聞き役に徹する。テーマはその季節にあったものが多く、例えば「花見について」とか「バレンタインについて」とか、話慣れないテーマになると上級者でも意外と難しい。

その後は「Group Talk」とよばれて、50分ほど同じテーブルの人で会話する。通常は順番に英語で自己紹介しながら進める。もちろん質問があればその人にどんどんしていっていいし、会話が自己紹介からそれてもまったく問題ない。おそらくこの時間がメインといっていいだろう。

次は「Group Work」とよばれる時間で20分ほど。MCが配るプリントに同じテーブルの人で英語で話しながら進める。まれにであるがかなりレクリエーション色に富んだものもある。 個人的に好きなのは封筒のなかに英語の単語の入っているもの。一人がそのなかから紙をひき、その紙にはある単語が書いてあって、その単語を使わずに英語でヒントをあたえてその単語をあてさせるゲーム。例えばその単語が「Earthquake」だったら、「It is one of a natural disaster. You experience sometimes.」というように英語で説明するのだ。 同じように有名人の似顔絵が書いた紙がはいっていて、その有名人が誰かを英語でヒントをあたえるものも面白いと思う。 

最後は「1対1トーク」というもの。番号の書いた紙が各自に配られ、同じ番号の書いた人同士でペアになって15分ほど英語で会話をする。このときだけは、レベルが関係なしに紙が配られるので、上級者と一緒になったら教えてもらうつもりで、初心者と一緒になったらゆっくり話してあげるべきだろう。 以上、全体では2時間弱で、会場によってはその後一緒に食事にいくことが常になっている場所も多く、英語の上達だけでなく、交流や知識を広げる場所としてもお勧めできる。

MCの裁量によって4人テーブルにしているところもあれば6人、7人テーブルにしている会場もある。どちらにもメリットでメリットあり、やはり人数が少ない方がたくさん話す事ができるが、会話が続かないような面子になったときにつらい。人数が多いと会話がなくなるということはないが、逆に話し足りないということもある。 また、参加している年齢層が幅広いので、一緒のテーブルになったメンバーによってはなかなか共通の話題が見つからない事もある。会場によっても年齢層に違いがあり、個人的には自由が丘や下北沢、吉祥寺あたりは年齢層が比較的若かった印象を持っている。

僕は基本的に週末に参加しているが、平日は聞いたところによると仕事帰りに寄る人が多くてどうしてもビジネスよりの会話になりやすいとか。 料金的には毎週通ってもそれほど厳しくないはずなので、選択肢の一つに入れておいたらどうだろう。

2012年12月31日

it is

よく言うカタカナ英語と、本当に英語っぽい英語の違いって何だろう。

きっと、本当のネイティブの人と話すとすぐに「やっぱりネイティブは発音が違う」って気づくはず。つまり耳ではその違いを認識しているという事だ。耳ではその違いが認識できるけどそれを自分では話せない。そんな人が日本人の英語を勉強している人には多いらしい。

今回はよくあるカタカナ英語をネイティブ英語に変える方法について一つ。

さて、

It is....

というよくつかう表現。(会話の中では「It's」になることが多いかもしれないが)日本人の多くはこれを「イトゥ・イズ」って発音する。でも、カタカナで書く「イトゥ」はどちらかというと「eat」に近い。「it」はむしろ「エトゥ」と「イトゥ」の間ぐらいの音だと思うといいだろう。いろんなネイティブスピーカーの発音を聞いているとほとんど「エトゥエズ」としか聞こえない人もいる。

おそらく僕ら日本人はローマ字を学んだときに「i」=「イ」、「e」=「エ」と覚えているからどうしてもそれが心に残っているのかもしれないが、英語においてはむしろ「i」=「エ」、「e」=「イ」の方が多いという事だ。

さて、例として「it」を挙げたが、これは発音記号で「i」を持つ単語のすべてに言える事。それをふまえていままで覚えた単語を見直してみよう。「live」「six」「kitchen」...。これだけでもずいぶん英語らしい発音になるはずだ。

このことを考えていつも思い出すのが、中学校時代、ネイティブスピーカーが英語の授業にやってきたときの話。友人が「あの人のsixはsexに聞こえた!!」と喜んでいっていた。思春期の中学生らしい発想だが、むしろ耳で聞いた音を素直に表現している点でそれは正しい。sixの「i」も「イ」と「エ」の間の音だから「セックス」と聞こえることも当然ありうるのである。



英語がしゃべれない

よく英語について話していると、「いいなー、英語話せて」とか「私英語話せないし」という声を聞く。でもこれに対する僕らの思いは、「それは英語を話せないのではなくて、英語を話そうとしていないだけ」。

例えば、英語で「今何時?」って言おうと思えば、おそらく義務教育を受けた人ならばきっと「What time is it now?」と答えられることでしょう。もちろん英語を深く勉強している人には他の表現も思いつくのだろうが、英語を話すにはまず最低限の表現さえあれば十分なはず。

例えば、アラビア語で「今何時?」って言おうと思えば、それこそまさに「話せない」である。「今」も「何」も「時」もアラビア語でなんていうんだかまったくわからない。

でも英語について言えば、僕らはきっとみんな中学、高校と6年は勉強してきて、一通りの文法と一般的な単語は覚えたはず。文法と単語がわかってて「話せない」というのはおかしい。やっぱりそれは「話そうとしていないだけ」。であれば話しながら、単語を増やし、表現を増やしていけばいいのだ。


はじめに

大学を卒業して10年程英語などまったく興味を持たずに生きてきたのですが、ちょっとした拍子に英語の勉強に興味をもって、ここ5年程勉強したところようやく海外留学経験者「一体どこで勉強したの?」に驚かれるまでの英語力を身につけました。

仕事で使う訳ではなかったからお金のできる限りかからない方法を選んできました。これまでの間いろんな方法を試して、なかにはあまり効果の上がらないものもあったけど、逆に大してお金をかけなくとも効果のあった方法もありました。そういう情報をこれからここに書いて行こうと思います。誰かの英語学習に少しでも役立てたら嬉しい。今朝、ふと思い立ったことなのでいつまで続くかわからないけど、とりあえず試行錯誤しながらやっていこうと思います。実際、毎週英語サークルにいって英会話をしていますが、そこで出会う英語の上達したいと言っている人に「こうやったらもっと上手くなるのに」と思うこともたくさんあるのですが、なかなかちょっとお節介なようで直接は言いずらいけど、でも言いたい、というわけでそんな思いをこのブログに吐き出していきます。

内容に説得力をもたせるために書かせてもらうと、今まで海外での英語学習経験はないです。また、一般的に言われる英語スクール「NOVA」とか「AEON」などにも参加した経験はないです。それでも現時点で(2012年12月時点でTOEIC930まで引き上げてきましたもちろんTOEICで高得点がとれても英会話のできない人はたくさんいるのですが、他に数値的に示せるものがないのでとりあえずそれだけ書いておきます。