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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
1915年に北海道で起こった8名の死者を出したヒグマの襲撃事件を描く。

あまりにも残酷な出来事のために、この事件を基にした物語はいくつかあり、僕自身も数年前に「シャトゥーン ヒグマの森」という物語を読んでこの事件を知った。本書は事実をできるかぎり忠実に描こうとしているため、ドラマ仕立ての物語のような感情的な表現がなく、それがむしろ現実の怖さを伝えてくるようだ。

著者は当日のその場に居合わせた人々の台詞まで調べ上げている。そして、当日人々が交わし合ったヒグマに関する冗談などが、その後の惨劇を予感させるようなものであったために、何か人の力の及ばない力の存在を感じさせている点が興味深い。

本書はその他にもヒグマ事件に関する考察や、有名な福岡大学ワンゲル部員の事件や、写真家星野道夫さんの事件など、その他の日本で起こったヒグマによる死傷事件を取り扱っている。動物の恐さを思い出させる内容である。

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