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オススメ度 ★★★★☆ 4/5
この世には遺伝的に決まる「才能」なんてものはなく、すべては努力によって身につけられる。世の中にはびこる「才能神話」を否定しながら、効果的な努力の方法を説明する。

卓球のチャンピオンとなった著者が、自らの経験を振り返ってその理由を探るとともに、技術を習得するための方法を語る。同じように努力や効果的な練習方法に着いて語った「天才!成功する人々の法則」「Talent Code」などと同じような内容を含む部分もあるが、本書では自らの経験談として語られている点が大きく異なる。

著者は自分が卓球のチャンピオンになった理由を、才能のおかげなどと言ったりはしない。卓球台を買ってくれた両親と、同じように卓球にのめり込んで常に練習相手となってくれた兄の存在があったからだと言うのだ。つまり、たまたま効果的な練習を何時間もできる環境に育ったということである。

同じように、タイガーウッズやチェスのチャンピオンなど多くの偉大な「才能を持っている」と呼ばれる人たちの努力を説明していく。本書の努力の説明とは、つまり才能の否定である。面白いのは著者が、プロテニス選手のサーブレシーブに挑戦する場面だろう、高速のサーブを打ち返すことのできる人間はそれに見合う反射神経という才能を持っているから、と言われるが、では同じように反射神経を持っていると言われる卓球チャンピオンは、テニスのサーブに反応できるのか。

また、後半では、大舞台で起きた「あがる」という現象について説明する。トッププレイヤーは並外れた練習量によってスポーツに必要な動作を「自動化」する。しかしわずかな狂いによって「直そう」と意識してしまうことで、ますます悪化していくのである。

毎日の努力に磨きをかけたくなる一冊。

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