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オススメ度 ★★★★☆ 4/5
西洋絵画の良さはわかるが現代アートは何がいいのかさっぱりわからない。という人は多いだろう。実際僕もそんななかの一人。一体現代アートはどうやって楽しめばいいのか?そんな人にまさにうってつけの一冊。

著者は元々は普通のサラリーマンだったという経歴ゆえに、普通の人の目線に立って解説を進めていくため、難しい話は一切ない。ピカソの「アヴィニヨンの娘たち」、デュシャンの「泉」、アンディ・ウォーホルの「ブリロボックス」など節目となった作品や、マグリットの「光の帝国」やマーク・ロスコの作品のように意味不明なものまで、その楽しみ方を非常にわかりやすく解説している。

すでに現代アートを楽しめている人にはほとんど意味のない内容だが、現代アートに興味を持ちつつも「さっぱりわからない」という人が一皮向けるのにはちょうどいい一冊。個人的に本書を読んで思ったのは、もはや現代アートにおいては「アート」=「美術」という等式は成り立たないということ。

史上初のキュビズム絵画とされ、アートの歴史に名を刻んだ「アヴィニョンの娘たち」は必ずしも「美しい」絵ではない。実際、ピカソ自身、美しく描こうとしたわけでもない。そして、「美」を求めない作家や作品は、現代アートにはゴロゴロしている。

個人的には現代アートとは、常に人々の既成概念を破壊しようとして進化しているように感じた。できるだけ現代アートの動向にもアンテナを張っておきたいと思う。

あれこれと思い巡らせた結果、「わかった!」という答えが得られなくてもかまわない。アート鑑賞は、必ずしも「わからあんければならないもの」ではないし、「わからないことがわかる」のも収穫となる場合がある。

複雑なことを考えずに現代アートを楽しもう、と思えるのではないだろうか。

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