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オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
親が殺人者という過去を背負って生きている行島柾人(ゆきしままさと)は、札幌の百貨店の特別室に勤務していた。そこへ、結婚をひかえた妹の木実(きみ)が失踪したという知らせを受ける。

失踪した木実(きみ)を、その特異な人間関係を活かして探そうとする様子は多少の個性は感じられるとはいえ、辛い過去を背負って生きているがゆえの展開や心情描写などはほとんど見られず、謎解きの物語として終始してしまう。

本人ではなく、肉親に殺人者がいるがゆえに、本人ではどうしようもない理不尽な社会の目や罪悪感に悩まされるという本作品の状況は、殺人事件の被害者の娘と加害者の娘が知り合うという設定の野沢尚の「深紅」を思い出させてくれたが、本作品の物語展開からは、主人公たちが背負ったそのような不幸な過去など必要ないのではないかと思えるほど、物語展開と過去の関連の薄さを感じてしまった。

それでもそんな中印象に残った言葉もある。

子供の頃は、自分が知らない世界のドアばかりが目の前にあるんだ。開いても開いてもどんどんそのドアは現われる。開けば開くほど楽しくて・・・どんどん走って進んでいくんだ。でも、大人になるってことは、そのドアを閉めることを覚えるってことだ。あるいは開けるを知っているのに、目の前にあるのに開けないで引き返すことを覚えるということ

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