「アメリカの子供はどう英語を覚えるか」シグリッド・H・塩谷

オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
そもそも英語圏のこどもはどのようにして英語を覚えて行くのだろう。僕らが英語の勉強を始めるのは中学生から(今は小学生かららしいが)なので、すでに論理的思考ができており、その利点を生かした覚え方をする。一方でネイティブスピーカーはそもそも第一言語が英語であるため、経験をもってしかその言葉を学ぶことができない。

この2つの英語の習得方法は大きく異なるが、その違いを知ることは決して無駄ではないだろう、本書はそんな視点に経って、著者が娘で、日本人とアメリカ人のハーフであるジーナの言葉の習得過程をと、それを観察する過程できづいたことなどをまとめている。

僕らの日本人が勉強しながらよく間違えがちなことのうちいくつかは、アメリカのこどもにとっても間違えやすく、また一方で、アメリカの子供にとってさえも間違えるわけないものとあるてんが面白い。

例えばアメリカのこどもはよく「a apple」のように本来「an」となるべきところを「a」といったりするらしいが、規則を最初に学んだ日本人はめったにこういう間違えをすることがない。

そんな興味深い話がいくつも語られている。なんか勉強に役立つというよりか、英語学習者間の面白いトピックとしてのほうが役立つかもしれない。

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masato (2010年12月26日 19:46)

「日本人が誤解する英語」マーク・ピーターセン

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
日本人が間違えやすいポイントに絞って英語を解説している。

日本の英語教育の家庭ではその意味的な違いにまで踏み込んで勉強することのなかった部分を、わかりやすい例文を用いて解説している。

たとえば「will」と「be going to」の意味的な違いなどは、何度かきいたことがあるのかもしれないが、あまり意識して使っていなかったことに気づいた。著者が例文をもって、そのニュアンスの違いを示すのを見て初めて、その違いをしっかりと意識して使い分けなければならないということを知った。

たとえば、上司と部下の会話を想定して、

We have to inform the Chicago office be the day after tomorrow.
「明日の朝までにシカゴオフィスに連絡しなければならない」」

という問いに対して「will」と「be going to」の意味的な違いを考えると、
I'm going to do that tomorrow morning.「明日の朝やるつもりでした(言われなくてもわかっているよ)」

I will do that tomorrow morning.「わかりました、明日の朝やります」

となるのである。こうしてその英文が使用される状況を想像して考えると、その違いが日常会話においては無視できないものであることがわかるだろう。同様に、過去形と過去完了のニュアンスの違いなども解説している。

また、個人的に印象的だったのは「make」「have」「get」「let」という4つの使役動詞の使い分けである。日本語にするといずれも「?させる」という意味になるため混乱しやすいのだが、いずれも微妙にニュアンスが違うということがよくわかるだろう。

後半では英文において日本人が「therefore」「so」「because」を多用する傾向があることについて書いていて、その使い方を解説している。実際僕もどうしても日記を英語で書くと「because」を使いたくなってしまうので、この部分の考え方はしっかりと身につけたいものだ。

同様に「したがって」と日本語で訳される、「Consequently」「Accordingly」「Therefore」もしっかりと使い分けをしなければいけないことがわかるだろう。

そして、終盤は制限用法と非制限用法の意味の違いである。話し言葉ではあまり意識する必要がないが、英語でしっかりとした文章を書く技術を身につけるためにはおさえておきたいポイントである。


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masato (2010年12月17日 03:28)

「「英語公用語」は何が問題か」鳥飼玖美子

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
楽天やユニクロが社内の公用語を英語にするなかで、いったいそれにどれほどの意味があるのか、そもそも僕ら日本人はなんのために英語を勉強し、その問題点はどこにあるのか、そんな視点からプロの同時通訳者の著者が語る。

最近の迫りくる英語熱に「待った」をかけるような内容で、実際に多くの人が感じているであろうことを代弁している。何も考えずに「世の中の流れだから」と英語を勉強している人には耳の痛い内容も多々含まれているだろう。

三木谷氏は「英語はストレートに表現するが、日本語だとあいまいになる」から、「仕事の効率が上がる」と、よくわからない私見を開陳したようである(英語はストレートに表現するだけの言語ではなく、婉曲な表現もふんだんにあることは、言語コミュニケーションを少しでも勉強すれば分かる)。

著者が語っているのは、グローバル化=英語ではなく、グローバル化というのは文化や言語の多様性を最大限に利用してこそ成り立つもので、英語というひとつの言語を押し付ければ成り立つものではないということ。

そして英語をネイティブ波に使いこなせるようになるのは不可能であり、英語をなんのために勉強するのか、という目的を常に意識して勉強する必要があるということ、などである。

そんな中、なによりおおいに著者に同意したいのは次のこと。

大事なのは英語ができるかどうかの前に、話す内容があるかどうかである。

僕も英語を勉強していてたくさんの人と英語で会話を重ねるが、ときどきどんな質問をしても、熱心に語ってくれない人がいる。「この人にはどんな話題をふればいいのだろう」「そもそもこの人に話したいことなんてあるのだろうか」と。

そういう人は、自分がなにをどのように考え、なにを求めているか、そういうことをもう一度考え直す必要があるのだろう。そういう人が話せるか話せないかというのはもはや英語以前の、人間としての問題なのである。

また、著者は日本の英語教育や、多くの企業がその英語力を計る尺度として利用しているTOEICの信用性についても語っている。英語を学んでいる人、学ぼうとしている人はぜひ目を通すべき内容だろう。

外国語青年招致事業
地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会 (CLAIR)の協力の下に実施する事業。英語の略称である『JETプログラム(ジェット・プログラム)』という名称も頻繁に用いられ、事業参加者は総じてJETと呼ばれることになる。(Wikipedia「外国語青年招致事業」


参考サイト
JETプログラム公式ホームページ


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masato (2010年11月28日 04:39)

「その英語、ネイティブは笑ってます」

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
どんなに英単語を覚えても、会話のなかでは自分のなかではいいたいことを言えずにときどきストレスを感じる。わずかな言葉で、同意や感嘆を示すことは、かならずしも必要のなきことなのかもしれないが、会話を盛り上げる上では大きな意味を持つ。

そして、会話のなかでそんなタイミングを逃さずに適切な反応を示すためには、その言葉は短くなければならない。僕らはその英語学習のせいで、いいたいことを英語にするとどうしても長くなりがちだが、実際にネイティブスピーカーたちはいいたいことを実に少ない単語で表現する。

本書はそんな視点にたって、会話によく使われる短い表現を集めている。その多くがなかなか辞書から探そうと思っても見つけにくいものばかり。

おもしろいのは、そんな便利表現を

「◯◯」と2単語で表現するには?

といういふうに問題形式で展開される点だろう。例えば「そんなことにならなければいいけど」と2語で表現するには?というように。そのほかにも目からウロコの表現で溢れている。


彼は頭痛のタネだ。
He's a headache.

また、いままで間違って使っていたのは表現もいくつか発見させてもらった。

とりあえずこれからはThey say〜とかWe have〜をもっと効果的に使いたいものだ。そのほかにも

No sweat.
I´m game.
I´m in.
などを自分お口から自然と出るようにしたいものだ。あと新しかったのは「beat」と「hurt」の使い方だろうか。
Nothing beats a cold beer in a hoy day.
暑い日は冷たいビールに勝るものはない。
Lying will hurt your reputation.
嘘はあなたの評判を落とします。

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masato (2010年10月23日 15:24)

「ネイティブはこの「5単語」で会話する」晴山陽一

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
have、take、get、give、makeの5つの動詞でどれだけ多くの表現ができるか、ということに焦点をあてて英語表現を解説している。

僕らはどうしてもその学習の過程のせいで、「have」=「持つ」や、「give」=「与える」のように覚えており、その覚え方のせいで、この5つの動詞の表現の幅をせばめている。多くの例文や会話例の中でそれぞれの動詞の意味の「捕まえ方」について解説している。

英語の表現を増やすうえで、使える単語量を増やすのはもちろん大切だが、すでに知っている単語の用法を増やすこともまた大きく会話力の向上に役立つだろう。

本書で取り上げている5つの動詞のなかでも、特に「take」と「make」には使えていない表現があることを改めて認識させてもらった。

I take it as a compliment. 私はそれをお世辞だと思います。

I take him to be a honest man.
彼は正直な男だと思います。

This made the third time he's said it.
彼がそう言ったのはこれで3度目です。

She made the dead line.
彼女は締め切りに間に合いました。

She made the Olympic team.
彼女はオリンピックチームのメンバーになりました。

意識して使ってこそ自らの表現となるのだろう。


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masato (2010年10月23日 04:06)

「ファーストクラスの英会話」荒井弥栄

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
元国際線のCAがその経験から、日本人が間違えやすい表現を、「ビジネスクラス」「ファーストクラス」とその丁寧さを2段階に分けて説明する。僕らは英語と日本語の違いを、「英語は直接的で日本語は遠まわし」などと漠然と思っているかもしれないが、どんな言語においても、相手に反対したりするときは、相手に不愉快な思いをさせないような遠まわしな言い方が必要なのである。

「英語で言いたいことを言う」の次のステップ、「英語で気持ちよくコミュニケーションをとる」の段階に移ろうとしている人には非常に役に立つだろう。

一般的な丁寧表現の「Could you?」「Would you mind if?」のほかにも、ビジネスシーンに使えそうな、丁寧表現が満載である。「add up」「up to scratch」「be snowed under」「under the weather」などはぜひ覚えておきたい表現である。

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masato (2010年9月23日 23:08)

「英語で自分をアピールできますか?」アンディ・バーバー、長尾和夫

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
よくある自己紹介を例にとって解説している。辞書で英単語の意味から調べても文章の中でのその単語の使い方がわからない。英語の文章の意味が理解できても実際の会話で使うタイミングがわからない、というのは英語を勉強しているとしばしば感じることだが、「社内の人間関係」「自分の趣味について」など、自己紹介で話されると思われる40のテーマについて、それぞれ10?20程度の文章で構成された自己紹介を掲載しているので、丸暗記してしまえばかなり応用の利く内容だろう。

中には目からウロコの表現も多々あった。

I wanted my apartment to be on the same train line as my office.
(わたしはアパートは会社と同じ路線であってほしかった)
It's important to see things from their point of view.
(彼らの目線で物事をみつめることが大切である)
Catty-corner from the police box is a bakery.
(交番の斜向かいはパン屋です)


また、それぞれのあとには、自己紹介を順序だてたりわかりやすく説明するためによく使われる表現も解説している。一度読んだだけですべてを覚えられるものではないが、しばらく繰り返し読むことになりそうだ。

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masato (2010年5月31日 02:54)

「日本人の英語」マーク・ピーターセン

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日本人が間違えがちな単語の使い方を分かりやすく解説している。

冠詞の「a」と「the」と「my」の使い方や、副詞(off、out、over、around)などのニュアンスの説明はどれも目からうろこである。

中でも印象的だったのが「over」と「around」の違いである。本書ではこういっている、「over」も「around」も回転を表す副詞だが「over」はその回転軸が水平で「around」はその回転軸が垂直だというのである。

なるほど、だから人が「turn around」したらスピンだし、「turn over」なら「寝返りを打つ」なのか、「get over」なら「乗り越える」だし「get around」なら「回避する」なのだ。

副詞と組み合わさった慣用句をすべて日本語の意味とつなげようとするのではなく、副詞の意味を直感的に理解して全体をイメージするほうがずっと早いに違いない。

同じように「車に乗る」は「get in the car」なのに「電車に乗る」は「get on the train」。こんな違いの理由についても解説している。

「この一冊を読めばもう完璧」などということは決してないが、今までの理解度を50%増しぐらいにはしてくれるだろう。

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masato (2010年3月19日 23:24)

「日本人の英語力」マーシャ・クラッカワー

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
近年、インターネットの普及によって生の英語に触れられる機会が増えてきて、それは、英語を学習する人にとっては決して悪い環境ではないのだが、多くの人がアメリカ人を含むネイティブスピーカーのしゃべり方を疑いも持たずに真似してしまうことを懸念しているのである。

日本の若者たちが使う「...みたいな」「...な感じ」のように、アメリカでも「kind of」「sort of」「like」などのあいまい表現が浸透してきていて、実際に多くのアメリカ人がそのような話し方をするのだが、それを「正しい英語」と信じている日本人の英語学習者が多く見られるのだとか。英語のあいまい表現は日本語のあいまい表現と同じように、決して知的には聞こえず、どちらかというとはっきりとした信念や考えを持っていない、自分の考えに自信を持たないように聞こえ、ビジネスの場だけでなくプライベートな場でさえも高く評価されないだろう、というのだ。

また、「let me know」「I mean」「you know」などのような、隙間を埋める言葉を多用するのもそのような人の悪い傾向だという。考える必要があるならば、その旨を相手に伝えてしっかり時間をおいてから意見を言うべきだと。

僕たちは日本人なのだから、日本人の美学があり、ぼくらが話すべき英語のスタイルがあるはず。英語を話すからと言って、美学や文化までアメリカになる必要はないということだ。

考えてみれば僕自身も、たとえ日本語でも決して多くを語る方ではなく、「しっかりと考えたうえで言葉を発する」という生き方をしてきたはず。英語を話している最中とてそれは変わらないはず。

masato (2009年10月28日 22:07)