「波のうえの魔術師」石田衣良

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
私大の文学部を卒業しながらも職がなく、親の仕送りに頼りながら残りの生活費をパチンコで稼ぐという就職浪人生活を送っていた主人公の白戸則道(しらとのりみち)。あるとき彼は老人に声をかけられる。「わたしの秘書として働いてみないか?」それがマーケットへの入り口だった。そんな物語。
タイトルとなっている「波のうえの魔術師」とはその老人のこと。つまり上下に揺れ動く株価を利用するということ。そんな内容なので株式投資に関する知識がある人ほど楽しめるだろう。知識がない人は大いに興味を掻き立てられることだろう。個人的にはわからない単語が多々出てきたのですべてを理解できるくらいの知識を身につけたいと感じた。それでも物語を最低限楽しむことは出来た。


ブルとベア
相場の先行きに対する予想を表しおり、英語で雄牛を意味する「ブル」は相場に対して強気を、クマを意味する「ベア」は相場に対して弱気を表している。「ブル型」投信は、相場に対して強気ということなので、相場が上昇すると利益が出る仕組みの投信。逆に「ベア型」投信は相場が下落すると利益が出る投信。

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